2013年6月 8日 (土)

更新は忘れた頃にやってくる

久々に大物(?)ガジェット(??)を購入したので、その報告エントリーをば。

Mdvz700w_box KENWOOD MDV-Z700W

CR-Zのカーナビを新しくしました。
3年前の新車購入時に装着したナビは当時出始めたばかりの、地図データをSDカードに収納した ALPINE VIE-X05 …これは価格が手頃な割に豊富な情報量と快適な操作レスポンスが売りのモデルで、それなりに満足して使っていたのではありますが、昨今の急激なスマホの普及と各種オーディオ/ビジュアルメディアの多様化の波にさらされて、流石にそろそろ対応力のある上位モデルにするのもアリかなと思ったのが換装のきっかけであります。
現在コンソール組込み型のAV一体カーナビを作っているアフターマーケットメーカーと言えば、前述のALPINEやこのKENWOODの他には業界トップシェアのCarrozzeria(Pioneer)と、純正装着品の転用モデルが多いClarion・ECLIPSE(富士通テン)、それにPanasonicやMITSUBISHI(DIATONE)等がありますが、個人的には(地図更新や故障時対応などのメンテナンスのことまで含めて考えると)やはりメジャー3社の中で選びたい…かといってCarrozzeriaは多機能優先故の弊害か、現行サイバーナビ/楽ナビの操作レスポンスの悪さと動作の不安定さにはどうしてもガマンならない…ということで、今回は消去法wで自動的にKENWOODの最上位モデルになったという(´・ω・`)
表向きはCR-ZだからタイプZだよ、ってことにしてありますがw
安価なポータブルナビの普及で、元々球数の出しにくいカーナビはコストダウン要求がキビシイのはわかりますが、もうちょっと国内メーカーさんにはハード/ソフト両面での品質維持に注力してもらわないと、ここ数年はとくに選択肢が少なくて、正直困ります。。。

見ての通り、元箱にはこれでもか!と言わんばかりに機能ロゴとパテントロゴが並べられていて、現時点で対応出来ないのはBlu-rayくらいなものでしょうか。クルマメーカーのライン装着ナビにはBDドライブ内蔵も出始めていますが、温度その他の環境が劣悪なクルマの中でそれなりの寿命を安定して維持できるようになるにはまだ少し時間がかかりそうですから、まぁこれはまたいずれということで。

Crz_naviinst
カーナビ“換装”ですから、まずは今ついているX05を外さねばなりません。
CR-Zはホンダ車の中では格別に作業しやすい車ではあるので、普通なら3時間もあれば済む程度の作業なのですが、自分の場合色々と事あるごとに弄り倒してしまったせいで、システム組み換えとなると大騒動 (;´∀`)
結果コンソールまわりだけでなく、ほぼ内装全部バラしせにゃならんという。。。
Crz_panel それと今回もうひとつの問題点は、MDV-Z700“W”という型番が示す通り、このモデルが本来トヨタ/ダイハツ系のワイド2DIN専用設計だということ…通常横幅180mmの2DINスペースに合わせてWナシも当然ラインナップされているのですが、このワイド版のほうが後から追加されただけに地図情報も若干新しい上、なによりスイッチパネルを広がったサイド部分に配置することでパネルデザインが断然スッキリしているんです…ということで、なんとか無理やりCR-Zにワイド2DINを押し込んでやろうと目論み、そのせいでまた余計な手間がかかるわけですね。
ホントお仕着せで使えないのが僕の悪い癖(杉下右京風)。
ワイド2DIN機とはいっても本体部分は従来通りで正面部分が広くなっているだけなので、コンソール内部スペース的には問題ありません。

件のオーディオパネルは事前に加工してワイド2DIN幅にしたものを別途用意しておきました。元々ホンダ車は2DIN枠がひとまわり広く開いているので、その左右を7mmずつ削って広げ粗隠しにカーボンシート施工…下部はギリギリですね (;´Д`)
CR-Zだと本体取付金具は本来このパネル側に4点ビス留めなのですが、開口部が広くなった分そうもいかなくなり、コンソールに本体を仮固定した後でこのパネルを押し込むオーソドックスな他社スタイルに変更しました。

Mdvz700w_back MDV-Z700Wの背面端子構成はこんな感じ。上位機種なだけにかなり沢山のカプラーがひしめき合っています。
フルサイズの大きなHDMI端子を下向きに付けたり地デジ用のアンテナ端子位置が不揃いなあたり、設計者の苦労が垣間見えます。
USBケーブルは1A供給可能なiPod/iPhone用と通常用の2本が筐体向かって左上隅から数十cmの直出しになっているのですが、実はこれがまた取付の難易度を上げてくれちゃってるんですよねぇ ( ´Д`)=3 これも端子式にするとコストアップに繋がるとかいう理由からなんでしょうが、こういう取付上の問題点、設計する人にはわかんねぇんだろうなぁ。。。

Mdvz700_ipodusb_hdmi そのUSBケーブルと一緒に、iPodの映像信号を送る為のφ3.5モノラルプラグとHDMI端子は延長してハンドルコラム下のアンダーカバー内まで引き出しておきます。こうしておけば、iPhone5等に変更した場合でもコンソールばらししないで済みますし。
HDMI-MHL変換ケーブルはKENWOOD純正品も出ていますしMiracastアダプターで無線化も可能なはずですが、今回はあえてUSB給電も出来る ELECOM MPA-MHDUAR05BK にしてみました。MHL側は Xperia Z に繋いで使う予定。
KENWOOD Music Control アプリと連携させればナビ画面上からAndroid内の楽曲ファイルも操作できるようですしデンソー系のNaviConにも対応していますので、今回の換装でHDMI入力が使えるようになったメリットは、今後いろいろと体感出来るんじゃないかと期待しています。

Crz_mdvz700w
さて紆余曲折の末、ほぼ丸一日を費やしてなんとかインストール完了!通常の3倍(の時間がかかったw)
苦労の甲斐あって、ほぼツライチのいい感じに納めることができたので満足度高し。
画面サイズ自体は7インチで従来モデルと変わりませんが、静電タッチパネルのフラットデザインになったおかげで大きく見えるほど、全体の印象はかなりスッキリしました。ステアリングリモコンも使えるのですが、本体のダイヤル式ボリュームは直感的で使いやすくて(・∀・)イイ!!ですね。
今まではアンチグレア液晶だったのですが、このZ700はグレアタイプ。
そのおかげで見ての通り大変発色が良く、地図も動画もすこぶる綺麗に見えるのですが、いかんせんホンダ車は元々コンソールが上向きな上にウチのCR-Zはスカイルーフ車なので写り込みが激しいったらありゃしない。。。

Mdvz700_tilt0 Mdvz700_tilt1
・・・ですが、KENWOODナビにはここ数世代、他社にはない「逆チルト」機構が装備されていて、今回ウチの車でも効果絶大なことを確認しました!

Mdvz700w_map さて、まだまだ使いはじめたばかりなので細かいことは今後ぼちぼちといったところですが、ナビとして肝心な地図はというとこんな感じ。
KENWOOD地図は昔から極彩色wであまり好みじゃなかったのですが、ここ数年で大分落ち着いて見易くなってきたと思います。目的地方向表示(赤い直線)が引かれるのも方向音痴な自分には助かります。
今回のモデルから KENWOOD Drive Info. アプリ経由でSmartLoop渋滞情報にアクセスできるようになったのもポイント高いですね(本家Carrozzeriaは専用のdocomo通信ユニットが必要)。
今のところ気になったのは、選択したランドマーク表示が100mスケール以下でないと表示されないことくらいでしょうか…おそらく地図画面がランドマークで溢れかえるのを嫌っての事なのでしょうが、ならば表示スケールの設定を追加すればいいだけのことなので、この点は今後のアップデートに期待というか要望ということで。
あと、昔からですがKENWOODナビの案内音声は味気ないですねぇ。なんか一昔前のマシンボイスに近いので、案内を信用していいんだかちょっと不安になりますw(収録容量に限りあるSDDゆえかもしれませんが、それを言ったらClarionナビなんかオリジナルカスタマイズまで出来るわけですし。)

友人から借りていたポータブルのエヴァナビのマヤ声、移植できないかしらww

・・

・・・

あ、でもWILLEに転職した後のマヤさんには、道間違えたら (・д・)チッ とか舌打ちされそうだ。。。


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2012年10月18日 (木)

はじめてのポタアン

久しぶりにエレキなお買い物をしたのでちょっと個人的感想なんぞ書いてみようかなと。
ホントは先月発表になった新しい iPod touch 5th が届いたら一緒にして記事にしようかと目論んでエントリーを温存していたwのですが、そちらは予約開始早々本家Appleオンラインストアで注文したにもかかわらず、まさかのkonozama喰らいまして (;´Д`) リアル店舗では10/9に発売開始されているのに、一週間以上放置された挙句まだ上海からの発送待ちという。。。

そんなわけで、この秋の物欲消化大作戦単独トップバッターはこちらになります↙

Pha1_face SONY PHA-1

ハイフン後の番号が“1”であることからも判るように、ソニーとしては満を持しての、ポタアンことポータブル・ヘッドフォン・アンプ市場投入初号機であります。
ポタアンといえば、ちょっと音に拘りたい(けれど本格的ホームオーディオまでは踏み込めない自分のような)人達が、手軽なポータブルデジタルオーディオ機器でひとしきりヘッドフォンを試してみた後に辿り着くセカンドステップとして密かなブームになっているアイテム…ではあるのですが、今まではほぼ海外メーカー(の試しに買うにはかなり高価な)モノしか選択肢がなく、ちょっと敷居の高かった製品ジャンルでもあります。そこに綺羅星の如く現れたこのPHA-1をこの僕が買わずにいられましょうか!

どうでもいいことですけどポタアンって略称は、なんかおばあちゃんのぽたぽた焼みたいな響きがあって好き♡

詳細なレビュー記事はこのあたりを見ていただくとして、気に入ったとこ・気が付いたことなどをつらつらと。

Pha1_back 黒いヘアラインアルミのケースと角のように生えたシルバーの亜鉛ダイキャストダンパーが醸し出す武骨なスタイルは実にいいですねぇ。シンプルな直方体のように見えて、実は凝った造形を持つモノというのは男の子心をくすぐる、その見本のような良いデザインだと思います。
φ3.5mmヘッドフォン出力・アナログ音声入力・電源兼用ボリュームつまみ のある正面と、入力切替スイッチ・iPod/iPhone用デジタル入力(USB-A)・充電兼用デジタル入力(microUSB) のある背面は前述のダンパーでがっちりガードされて、断面はくびれのある8角形・・・これがまた手に持った時に指がかり良く、220gというポータブル機器としては決して軽くはない質量を、重厚感にまで昇華させているように感じます。
天面と底面にはヘアライン処理をマスクすることで控えめにSONYロゴを入れて、光の加減で表情を変化させる演出にはVAIOっぽさも見え隠れします。
その底面天面に2本ずつ走るゴムのラインは机上に置いた際の滑り止めと、重ね持つことの多いポータブルオーディオ機器とPHA-1それぞれの接触による傷つきを防止するという重要な役目があるわけで、まさに機能美だなあと感心するわけですよ。

同様に一見細長くアンバランスに思えるサイズにもちゃんと理由があって、主たる接続相手になるであろう iPhone / iPod touch の60mm幅にケース分を含めて約67mmの幅に設定されたであろうことは想像に難しくありません。

Pha1_iphone4_side
実際SWORDアルミバンパー装着のiPhone4を重ねると、幅/長さ方向の寸法はダンパーを除いた黒い本体部分にほぼピッタリとフィットします。縦方向に伸びた iPhone 5 / iPod touch 5th なら、ダンパー位置で丁度重なるのではないでしょうか。
更に秀逸なのが同梱されている4本のシリコンベルト…舌状の部分を持って反対側をPHA-1のエッジに引っかけ、伸ばしつつ重ねる機器の横に渡して反対側のエッジに引っかけるだけで簡単確実に固定することが出来るスグレモノであります。1本でも充分なのですが、写真のように2本渡せば、ほぼどの方向でも機器が直接接触することなく机上で安定します。
ただし、USB-30pinDockの短いケーブルも付属していますが、写真のように(持ち運びで画面保護の為に)タッチパネル側を重ねるようにすると、付属ケーブルは無粋にも Made in China という刻印が目立ってしまうのが実に画竜点睛を欠く感じなので、Bone Link のような極短ケーブルでの接続がイイですね。
来るべき iPod touch 5th との接続では新しいLightningコネクターの短いケーブルは流石にまだ市場に出回っていないようなので、暫くの間は長い純正ケーブルを三つ編みにでもして使うしかないのがちょっと残念ですが。

Pha1_charge PHA-1本体の充電は「音質最優先設計」故に電源オフ時のみ。
まあこれは仕様として仕方ないのですが、ちょっと気になったのが充電ランプの位置…赤いCHGランプは本来、電源オフ=ボリュームツマミ最小位置にあった方が論理的なんじゃないかと思うのですが、そこにはなぜか電源オン時に地味に光る緑LEDのPOWERランプが…う〜ん、なんかちょっとここだけチグハグな印象だなぁと。
あと、デジタル接続で公称5時間という比較的電池容量に余裕がないことも音質優先の為のハイボルテージ仕様ということで諦めますから、せめて3段階くらいで電池残量表示があると良かったかもしれません。

まぁ、重箱の角をつつくような些細な部分が気になるのも僕の悪い癖(杉下右京風w)。それ以外は至ってお気に入りのPHA-1なのであります。

さて肝心の音質の方なのですが、結論から言うとこれまた実に真っ当な、余計な味付けの少ないスッキリした気持ちの良い音を響かせてくれて、ひとまず安心。
iPhone 4 にBA3発のXBA-3との組み合わせで聴いていた音と比べると、PHA-1ダイレクト接続の音はグッと奥行き方向の距離感が増して脳内立体感が一際引き立ちます。その分AAC256kbpsの圧縮ファイルだと気持ち高域の不足が目立って相対的に低域の厚みが増したように感じてしまいがちですが、同じ曲でもロスレスで再エンコードして聴き比べると、一聴瞭然で違いが判るほどに音の解像度が上がります…こりゃ面倒でも、64GBの新型機到着に合わせて手持ちの円盤はロスレス化が必須ですかね (;´∀`)

Pha1_iphone4_face
でもって驚きはこれに留まりませんでした…One more 寝具、いや Thing !
96kHz / 24bit のUSBオーディオDACとして使ってみたくて、ココから落としてきたFreeのハイレゾ音源のflacファイルをXLD ( X Lossless Decorder ) でm4aに変換して聴いてみたところ…その音の生々しさにのけ反ってしまいましたよ!
ただ音域が広がっただけじゃない、カンタータの息遣いや弦楽器の爪弾く音さえも再現するポタアンの底力には、もはやデジタル音臭さの欠片もないんですね〜。

こんな音がノートパソコンと小さなアンプ一台で聴くことが出来る世の中になってるなんて知らなかったよ・・・いやはや、ホント音の世界って深い沼だなぁ。。。

(;・∀・)

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2012年2月27日 (月)

ITメディアっす

去る2/21、レグぽん こと REGZAPhone T-01C がお亡くなりになりました。
享年1歳と2ヶ月(爆)

T01c_updatefail 事の起こりはその日にリリースされたエリアメール対応アップデート
待望の、そしてようやくの対応だったので、午前10時のリリースを待って職場でそそくさとアップデートを開始…したのがいけなかったのか、はたまた忙しくてそのまま2時間ほど放置してあったのがお気に召さなかったのか、机に戻った時には無情にもこんなメッセージ(→写真)ががが。。。
電源ボタン長押しで再起動しても一瞬「REGZA」ロゴが出るだけですぐにこの表示になってしまいます。Volボタン上と電源ボタンの同時長押しで、ファクトリーリセットをかければなんとかなるかとの淡い期待も、ものの一分で打ち砕かれ、万事休す。完全に文鎮と化してしまいました。
期待を裏切らない裏切りっぷりは流石のダメッ娘レグぽんですw

次の休日、ドコモショップにて故障修理依頼。
窓口のおねいさんと「代替機は必要ですか?」→「要りません」、「完全に初期化されてしまうのですがバックアップは?」→「完璧です(キリッ!」、「おサイフケータイの移行手続きは必要ですか?」→「必要ですがよく知っているので説明は不要です(`・∀・´)エッヘン!!」・・・というような模範客を演じて、おねいさんにけげんな顔をされつつそそくさと帰ろうとしたその時、ショップ入り口の冬春モデル展示機が視界の隅に入りました。
今年は夏から秋に出るであろうiPhone5以外のスマホは眼中になかったので、いままでロクにチェックもしていなかったのですが、そういえばXi対応機がぼちぼち出ているはず。
導入予定だった去年夏モデルのポータブルWiFiルーターBF-01Cが延期に次ぐ延期で、ついにはBF-01Dとして3月発売に変更になったのは記憶に新しいところだったのですが、「もしかしてそれを待たずにXi対応機でテザリング運用ってのもアリなんじゃないかい?」という悪魔の囁きが頭の中に響きました。
試しに窓口のおねいさんに確認したところ、T-01Cで使っていたSIMをXi契約に変更することで数百円〜千円ほどですが月の払いが減ることが判明。

タイプSSバリュー970円 + パケホフラット5460円 = 6430円

タイプXiにねん780円 + Xiパケホフラット4410円 (4/末まで。テザリング含む) = 5190円

タイプSSの無料通話分1000円が無くなってしまうのですが、これはいつも殆ど使い残してしまっているくらいなので、必要になったらもう一回線の Xperia pro に挿している方のSIMを変更すればよいか・・・などとつらつら考えながら、ドコモショップを出ました。
で、気が付いたら夕方には・・・

N04d_face_2 MEDIAS LTE N-04D

なぜか手の中にあるという(;´∀`)
久々の衝動買いw
だって、在庫があったんですもの(爆)
写真だと判らなかったのですが、正面背面の黒だけのツマラナイ色使いかと思いきや、側面が鮮やかな赤い縁取りだったのが最終的な決め手だったり。
その赤も真っ赤というよりは、自分好みの若干橙がかった朱に近い色だったりで、いつものようにスペックや評判を調べることもせず、ついついお持ち帰りしてしまいました(結局見た目かよっ!)

N04d_back N04d_camera
その赤い縁、中央部分が気持ち凹んでいて指掛かりが良くするとともに数少ないボタン類のひっかかり低減にも効いている様子。右側面上部にボリュームボタン、上面左寄りに電源ボタンがあります。ここは銀色ですがプラスチッキーな質感でイマイチですねぇ。
背面には8MPのカメラとLEDライトにFeliCa。塗装は細かいラメの入った黒のテカテカなので、指紋汚れ無縁だったレグぽんとは対照的です。

N04d_microusb N04d_chargeport N04d_stand
ボリュームボタン上の蓋の中はmicroUSB(上写真左)
ココにもパッキンがあるのが防水端末である証ですね。頻繁に開け閉めすると防水性能が損なわれそうで心配ですが、付属の横置きスタンドで充電することが出来る点はレグぽんと一緒で助かります。

N04d_battery
バッテリーは背面2/3ほどをめくる形でカバーを剥がすと現れます。珍しくロック機構(右写真のオレンジ色スライドレバー)付きで容量は 3.8V 1520mAh 。
結構な容量ですが、大食いと噂のXiですからどの程度保つことか…試しに3GエリアでWiFiテザリングのみのルーター運用してみたところ、丁度6時間でバッテリー切れになりましたので、Xiエリアや移動中だったりすると5時間弱くらいでしょうかねぇ。
やはり予備バッテリーは必須なようです。

N04d_menu_home_back HD液晶画面は、iPhone4のRetinaディスプレイに慣れているとそれほど感動はありませんが、FWVGAとは一線を画す精細度であることは確か。画面サイズが4.3インチもあると、情報の一覧性はもはや小振りなタブレットといった風情です。
画面下のMENU・HOME・BACKキーは物理ボタンではなくタッチ式。バックライト付きなので夜間でも操作は可能ですが、個人的にはやはりここは物理ボタンの方が好きですねぇ(あと自分は左手運用なのでBACKキーは左の方が好きです)。

N04d_1segtv そうそう、一応ワンセグもついてます。電波暗室な我が家ではベランダくらいでしか視聴できませんwし、普段テレビを殆ど録画でしか見ない自分にはネコに小判なのかもしれませんが、震災を経験した今、非常時にはこういった情報端末に必要な装備だと自分は考えていますので、手持ちの端末いずれかはワンセグ搭載機にしておくべきかと。
ロッドアンテナは電源ボタン横からの引きだし式でなので、前述の付属横置きスタンドに置いての視聴も可能です。

・・・とまぁ、衝動買い故にいろいろと気になる点は多々ありますが、少なくともレグぽんから1年分の進化はキッチリしているようです。単体スマホとしての運用は勿論、手持ち機材のインターネットゲートウェイとしてどれくらい活躍してくれるか、これからじっくり検証していこうと思っています。
あいにく自宅や職場はまだXiエリアではありませんが、3Gでも下り2〜3Mbps出せることが判っただけでもちょっと嬉しい誤算でした。

N04d_tethering
ソニタブPとの組み合わせでXiタブレットになる日を夢みて、エリア拡充を待ちたいと思います。。。

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2012年2月12日 (日)

一眼福

Cp_nikonlady 眼の保養をするため 最新カメラを見て触れてニンマリするために、毎年恒例CP+へ行ってきました。
そういうタイムリーな話題は会期中にアップすればいいのにと思われる方もいらっしゃるでしょうが、公式非公式あわせて見どころレポートはそれこそ今時いくらでも詳細な記事が会期前にアップされていますので、そういった情報と一緒に自分のような一般人の個人的感想を事前に仕入れてしまうのは、ちょっとネタバレ的というか先入観に繋がってしまって、実際に現場へ足を運んでも愉しめくなってしまうんじゃないかな…なんて危惧を抱いたりしたので、今回はあえて会期終了を待ってブログアップすることにしました…などとイイワケw。

ちなみに右写真はニコンレディー。

DATA : OLYMPUS E-30 / Leica D Vario-Elmarit 14-50mm F2.8-3.5 ASPH. MEGA O.I.S.  
1/320sec. : F3.5 : ISO 200 : 50mm (FS.100mm)

自分が訪れたのは一般公開初日の2/9。去年X100を見に行った時の混雑に懲りていたので、平日昼間ならそれほどでもないだろうとタカをくくっていたのですが、ふたを開けてみれば一般開場の12:00には受付は既に長蛇の列という・・・幸い自分はかなり早い時間に現着して事前に入場パスを引き換えてあったのでスムーズに入場できたのですが、それでも場内の目ぼしいブースは既に人で溢れていたので、急遽予定を変更して今回もチェックする製品をピンポイントに絞ることにしました。
(最終的には4日間で昨年の5万人弱を大幅に上回る6万5千人が集まったそうなので、初日のこの程度の混雑ぶりなど土日に比べたら屁でもなかったらしいのですが。。。)

Omd_silver_12mm ということで、なにはともあれ今回はコイツを触っておかねばと思っていたブースへ直行!

OLYMPUS OM-D E-M5

ハンズオンには自分が列んだ時点でもう40分待ちとか!! (;´∀`)
こんなことならやはり優待チケット手に入れて10:00からの事前入場しておけば良かったかと若干後悔しましたが、まぁそれはそれでおそらく一日体力が保たなかったでしょうし。。。
列んでいる間におねいさんがカタログ配ってくれたりとなかなか気が利いていましたので、それほど退屈せずに大人しく待つ事が出来ましたが、結局実際に手に取る事が出来るまでに入場から50分ほどを費やしてしまいました。

Omd_grip Omd_grip_back ようやく手にした実機は黒モデル。あらかじめ見ていたWebの写真より、現物はずっとコンパクトでかっちりした堅い素材で出来たメカ的印象を受けました。まさに銀塩時代のカメラを思い起こさせるサイズと質感。なのでいきなりオプションの縦位置グリップとか合体させても、かつてのモードラ搭載機並のスケールで、手の小さい自分には嬉しいサイズですわ。

正直言いましょうw
M.ZD12mmF2.0付けた姿はかなりカッコイイです、はい。
このパワーバッテリーホルダーHLD-6は、グリップ部と縦位置シャッター搭載の拡張バッテリー部の2段構えなので用途に応じてグリップだけの装着も可能とか。バッテリー拡張時には、撮影コマ数で360→640枚までのスタミナ性能を得るそうです。
上記フル装備にしても800g程度とのことで、自分としては重量バランス的にも素の状態より持ちやすいと感じました。

Omd_eldisplay_underangle Omd_menu
背面モニターは可動式で上下方向(上80度〜下50度)にチルトするので、2軸可動方式ほどではないにしろかなりの自由度があります。3インチの有機EL61万ドットで彩度の高い見易いモニターであることは確かです…が、視野角が若干狭めで見る角度による色味の変化が案外大きく気になるレベルなのが残念なところ…日中ピーカンな場所での視認性はいいのかもしれませんが、画像チェック時にあまりにも記録画像と印象が違ってしまう背面モニターというのはいかがなものかと常々思っている自分ですので、ここは枯れた技術の高精細液晶を採用した方が良かったのではないか、と。

気になった点はもうひとつ、後ろから見てファインダー右側のメインダイヤルが壊滅的に使いづらい位置にあること!!
これには正直苦笑してしまいましたよ。普通に握って右手親指でダイヤルを回そうとすると背面モニターの右上角に関節が当って(>_<)イタイは、アプローチ途中にある小っちゃいくせに結構出っ張ってる再生ボタン押しちゃうわで、よほど手が大きく親指が長い人でない限り、誤操作しまくるんじゃないかと不安になってしまいます。
これはやはりかつてのOMシリーズに似せたデザインというのがまずありきで、インターフェースはそれにしたがって(ロクに考察せず)当てはめていったんじゃないかと思わざるを得ない…機能美とは正反対のお粗末なレイアウトと言わざるをえませんねぇ。だいたい、本来のOMではこの位置にあるのはシャッタースピードダイヤルですから、つまんで操作するものなのですよ。それをデジカメでは設定値をスピーディーに変更するため生まれた、最も頻繁に操作する親指メインダイヤルにするとか…機能が違えば最適な位置も違って当然というメカの基礎がないがしろにされている、ただこの一点ですっかり自分は萎えてしまいましたよ、(;´д`)トホホ…。

気を取り直して、ファインダーを覗きます。
144万ドットの電子ビューファインダーは今となっては普通のスペックですが、背面モニターほど極彩色ではないチューニングで好感が持てます。早いスイングでもタイムラグを感じることなく自然に追従するあたりは、なかなか良く作り込まれていると思いますが、欲をいえばココも折角ですからもう少しファインダー倍率上げてほしかったですねぇ。あと、アイセンサーによるファインダー切替えが若干もたつくのも細かいですが気になったところ。
ファインダーの軍艦部中央配置に関しては、右目で覗いた時に鼻が背面モニターに当る感じは懸念していたほどではなかったのですが、ミラーレス機としての必然性は自分にはやはり感じられませんねぇ。
ちなみにファインダー上の不自然な出っ張りはやはりアクセサリーポートでしたね。メーカーではマクロアームライトMAL-1PENPAL PP-1 あたりの装着を想定しているとか。


Omd_43adaptor_1122 FourThirds/micro-FourThirdsアダプター経由で手持ちの竹レンズZD11-22mmを付けてみたら、案外納まりは悪くないですね。
心配していたコントラストAFの反応も、中央一点AFならばそれほど悪い感じではなく、これなら充分使えるレベルかと。
ボディとともに新型のMMF-3ならばアダプター自体も防滴防塵なので、ようやくレガシーFourThirdsの防滴防塵レンズ群にも活躍の場が与えられたというところでしょうか。
ペットボトルの水をだばだばかけるなんてパフォーマンスの動画も公開されていますが、まぁここまでしないにしても、やはり小雨や波しぶきのかかる海辺での撮影も気兼ねなく出来るメリットはなかなかのものがあります。
Omd_43adaptor_proof クリアケース展示で松レンズZD14-35mmF2.0付きのなどもありましたが、この姿だけ見るとついつい買ってしまいたくなる程度のインパクトはありますw
ちなみに右手前にあるのは付属のガイドナンバー10のフラッシュFL-LM2だそうです。これ、アクセサリーポート接続なので汎用出来ないのが残念ですねぇ。。。
OLYMPUSは何気にアクセサリーの類いに小粋なものが揃っているので、そういった愉しみ方はあるかも…そうそう、嬉しいことに純正で防水ハウジングが設定されているのも写真派ダイバーには朗報ですね(僕はすっかり陸ダイバーですが。。。)

以上、文句もかなり言ってしまいましたが未だE-30ユーザーですからそれくらい言う権利はありますよね? とりあえずOLYMPUSファンが長いこと待ち望んでいたハイグレードミラーレスの製品化がなされたこと自体には、大いに意義があると感じました。FUJIFILMのX-Pro1といいコレといい、こういった製品が出てくることで写真文化のステージがまた一歩進むことは確かですからね。


Om1_ep2_ministrap 前述の通り、残念ながら今回も自分がmicroFourThirds機を購入するというシナリオにはなりそうもありませんが、E-P1登場時とはまた違ってある種の期待というか希望を感じることはできたので、OM-Dのシリーズには注目していきたいと思っています。
左の写真はオリブースでもらったミニチュアOM-1と、以前雑誌リアルデザインに付属していたミニチュアE-P2(それにしてもやはり製品名自体をOM-D5あたりにしておいたほうが良かったんじゃなかろうか…フジもX10からFinePix銘を外したんだから、オリも次からはそうしようよ。。。)

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2012年1月31日 (火)

イチかヒャクか、それが問題だ!

Xnight_syotogallery このところバタバタしていてエントリーが遅くなりましたが…26日に開催されたFUJIFILMの「Xシリーズ」体感イベント“X-Night”へ行ってきました。

富士フイルム株式会社が過去のモニター参加者を中心に招待した発表会に参加して書いています。今回のイベントに関してメーカーからの報酬、及びその他の取引関係はありません。 また、事実誤認時の修正と本定型文の掲載以外、メーカーから記事の内容に対する関与は受けていません。

X100ユーザーですから、自分が招待されてもいいよね、ね? w
勿論、お目当てはX-Pro1ですよ。来月早々CP+も開催され、当然そこでも触る事が出来るでしょうが、一日も早く触れてみたいと思うのがマニアというものですからね。

場所は渋谷の SHOTO GALLERY
Bunkamuraオーチャードホールの向かいにある、それほど大きくはないものの洒落たイベントスペースです。
日中プレス向けの発表会もここであり、X-Nightと銘打っているだけに夜の部も用意されている…ということで、ちょっと普段の新製品発表会とは違う趣の会場。1階はプロの方々が実際にX-Pro1で撮った作例写真の展示、2階が製品のタッチ&トライコーナー、3階ではDJサウンドが流れるクラブイベントとなっておりました。
今回は昼間の発表会とこの夜の部のすき間時間に、みんぽすさんのモノフェローズイベントがセッティングされて、自分はそこに参加させていただいたというわけ。
残念ながらまだまだファームウェアは煮詰めている最中ということで撮影画像の持ち帰りは無し。ですので今回は画質評価も無しの、以下はあくまでハードウェアとUIの操作性チェックをしたyonhongi個人の感想ということでヨロシクであります。


Xpro1_18mm_35mm_60mm 早速X-Pro1とご対面〜。

装着レンズは XF18mm F2 R
左が XF60mm F2.4 R MACRO
右が XF35mm F1.4 R

Xシリーズ待望のミラーレス(とはあまりメーカーさん側は呼んで欲しくないようです…別カテゴリーのプレミアムカメラであると…)は、X100と比べてもひとまわり大柄で、外観イメージとしては完全にレンジファインダーカメラ。銀塩機を知っている自分のような世代には、懐かしくもあり嬉しくもあり。確かにX100もクラシカルなデザインではあったのですが、X-Pro1はそのサイズ感もあってかなり立派にカメラカメラした存在になったなぁというのが第一印象。
同時に用意されたレンズが全て単焦点なことや、そのうちのXF18mmレンズがパンケーキというほど薄さを追求したものではないことなどからも、従来の小型軽量を信条とするミラーレス機とは一線を画すコンセプトで造られたことが感じ取れます。
Xflens_xmount_2 かつてのフジカXマウントを彷彿とさせる新規に興されたXマウントもそのひとつ。フランジバックこそ17.7mmと極端に短く、またレンズ後玉がさらに数mmボディ側に潜り込む設計というのがちょっと珍しいものの、軽量化の為に安易に樹脂化したりせずレンズ側にも金属製マウントを採用してある点などに、その本気度が垣間見えます。
ボディ/レンズともに“MADE IN JAPAN”なのも、やはり嬉しいですねぇ。
勿論、機械式カップリングの無い全電子式マウントですので、絞りもピントもレンズ内モーター駆動なのですが、鏡筒も金属で絞り環を備えたデザインは奇をてらう事なく、全てにおいてオールドスタイルに徹しています。
そういえばマニュアルフォーカスも格段にし易くなっていましたねぇ。ピントリング回した時の追従性が随分リニアかつスピーディーになっていました。これならMF使う気になりますw
対してAFは正直なところ相変わらず可もなく不可もない感じ。特に気になったのがXF60mmマクロ装着時の近距離撮影時、フォーカス域の行ったり来たりが結構頻繁で時間がかかったところ…これはまるで初期の一眼ライブビュー撮影でのコントラストAFのようで、まだまだファームウェアが固まっていない状態とはいえ若干の不安要素でもあります。
この点は製品版で要確認ですね。

さて見た目は武骨な印象すら与えるX-Pro1ですが、手に取ってみると若干印象が変わります。
標準レンズであるXF35mmF1.4を装着して持ち上げた瞬間、正直軽いと感じました。これは自分だけではなくまわりにいた方々もそうだったようで、(実際「X100比で外見がひとまわり大きくなった割には」という条件付きではありますが)想像より軽く感じるのは確かなようです。
カタログ値を見ると X-Pro1ボディ約450g ≒ X100(約445g) なんですね。

Xpro1_optiongirp Xpro1_griphold
ちなみにX-Pro1にはオプションで底面三脚ネジ穴を使って装着するL字ハンドグリップも用意されていて試作品を実際に付けた機体も試させていただいたのですが、これがまたなかなか秀逸な握り心地でして更に軽く感じるというちょっと不思議な感覚でした。標準グリップの上2/3ほどにかぶさる形で付くグリップは若干見た目が??(というかカッコイイとは言えないかも…)なのですが、これは自然と人さし指がリレーズボタンに中指がファインダー切替えレバーへと掛かるようにした結果がこの形なのですね。底面はプレートで覆われてしまうので、バッテリーやSDカードの出し入れ時にイチイチ外さなければならないのが残念ですが、カメラを実用面で評価するならばこのアクセサリーはやっぱり買いだと思います。

Xtrans_cmos_2 気合いの入った新開発は他にも。
肝心要の撮像素子、その名も“X-Trans CMOS”

従来の撮像素子がRGBの三原色フィルターを規則正しく格子状に配列していたが故に、細かい縞状のものを撮影すると発生していたモアレや実際の色とは違う発色をしてしまう偽色といった弊害の発生を緩和する為、光学的には余分な「ローパスフィルター」層が必要であり、近年各社がその排除のためにあの手この手を駆使しているというのはご存知の通り。
画像処理エンジンの高速高性能化でソフトウェア的にそれらを軽減する術が確立されつつある昨今は、ローパスレスの機種も見受けられるようになってきましたが、今回FUJIFILMはフィルムメーカーらしく撮像素子そのものを工夫してきたというのが素晴らしい…いわく、銀塩フィルムにモアレや偽色がないのなら撮像素子もフィルムライクな構造にしてしまえばいいじゃないか、と。
フィルムライクな撮像素子構造といえば真っ先にRGB三層素子のFoveonが思いつきますが、これはこれでまたなかなかクセがあってSIGMAはじめ各社製品化には大変苦労しているというのは周知の事実。
そこで従来2×2の画素を単位として作り出していたピクセルを、9倍の6×6画素を一単位としてそこに意図的に周期性を下げた配列でRGBフィルターを配列することで、従来技術の発展型一層素子のまま、よりシンプルにローパスレスに出来たのがこのX-TransCMOSというわけです。
作例展示コーナーで畳3畳分という超特大サイズに伸ばされたモデルさんの顔写真なんかもありまして、産毛の質感や唇のキメまで再現されたのを見る限り、ローパスレスの解像感は相当なものであると言っていいでしょう・・・これは早く製品版実機での画像を見てみたいですねぇ。

Xpro1_ovf_60mm X100でその実用性は十二分に体感している光学式/電子式切替えのハイブリッドビューファインダーは、レンズ交換可能なX-Pro1では2段階変倍機構が内蔵され“マルチ”に更に進化しました。
EVFならば撮像素子のライブビュー画像が表示されるので、レンズ交換してもその画角で表示されるのは至極当然なのですが、光学式ファインダーではそうはいきません。ここで割り切ってOVFは倍率固定にしてしまうことも開発時に検討されたそうですが、やはりここにもこだわりたい、つまらない製品は造りたくないとの想いから出来たのがこのハイブリッドマルチビューファインダーだそうです。
広角18mmレンズ(換算27mm)装着時には0.37倍のファインダーですが、標準35mmレンズ(換算53mm)装着時には自動的にファインダー手前に変倍レンズが挿入されて0.6倍像になるというギミックは、実際の動きを見ていただいた方が理解しやすそうなので、簡単な動画を撮ってきました。



ちなみに35mmレンズより焦点距離の長い60mmレンズ(換算91mm)装着時には上の写真にあるようにファインダーは0.6倍像のまま、スーパーインポーズされるブライトフレームが縮小します。これは今後出てくるであろう他の焦点距離のレンズやズームレンズでも無段階にこの方法で表示されるそうです。
またこの変倍は、前面にあるOVF/EVF切替えレバーを2秒引く事での任意操作も可能でした。
このギミックのためだけでも、X-Pro1を買う意味はある、かもw
ただちょっと残念だったのは、これだけ拘ったファインダーなのに何故かX100にはあった視度調整機構がX-Pro1では内蔵されず、視度調整対眼レンズの交換で対応になるとのこと。
目の悪い人ならわかるかと思うのですが、視力って朝晩や体調によって結構微妙に変化するんですよね〜。だからこそファインダーに視度調整機構は必須だと思うのですが。。。
変倍機構の搭載でスペース的に厳しかったのかもしれませんが、ここはたとえアイカップが多少大きくなってしまったとしても妥協して欲しくなかったポイントですなぁ。

X100_xpro1_menu_2 Xpro1_quickmenu
操作性がX100に比べて大きく改善されたのは、背面を見ると一目瞭然。
使いにくかった十字キー兼背面ダイヤルは廃止され、ひとまわり大きく押しやすいシンプルな十字キーと決定/MENUボタンになりましたし、いまいち使いどころが少なかった親指部のレバーもコマンドダイヤルになって格段に使い勝手が良くなっています。
また細かい部分ですが従来「撮影」と「設定」のふたつだけのタブで階層が深かったメニュー構成も、タブの細分化で随分選びやすくなっていましたよ。これは是非X100でもファームアップで取り入れてほしいところw
新設された“Q”ボタンを押す事で、背面液晶には設定値が整然と一覧表示されるクイックメニューも加わって、これがまたOLYMPUSのEシリーズで使い慣れたスーパーコンパネ同様シンプルだけど使える機能であることは一発でわかりました。
背面液晶自体も2.8インチRGB46万ドットから3.0インチRGBW123万ドットへとグレードアップしていて、まさに正常進化。
他にもレンズ根元の絞りリングが1/3EVステップになって更には1絞り単位でクリック感が変わっていたり、シャッタースピードダイヤルにロックが付いて文字が大き目の浮き文字でクッキリしたり、背が高くなった分は露出補正ダイヤルがボディにめり込む形にして親指リーチ範囲に留めてあったりと、X100ユーザーだからこそ合点がいく改善点が随所に見られました。


Xpro1_x100b そんな良い事づくめのX-Pro1、じゃあ自分は買うの? と訊かれたら…実はイベントから一週間ほど経つのに未だ決めかねています(爆)
こんな経験、なかなかないんだからね(更爆)

というのもX-Pro1は、実用機として間違いなく格段に進化していることが判った分、逆にカメラを嗜好品として見た場合のX100の出来の良さにも改めて気が付いてしまったから。

X100_silver_black

・・
・・・
そう、同時に発表されたX100 BLACK Limited Edition の存在ががが。
ブラックボディのX100を目の当たりにしてしまったら、なんというか精巧さというか凝縮感が薄らいでしまったように感じなくもないんですよねぇ>X-Pro1
それに全世界限定10000台で、既にそのうち相当数が売約済みと聞いてしまっては心穏やかでいられる筈がありましょうか、いやない(反語表現)。

とりあえずCP+まで迷うことにします。。。

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2011年12月29日 (木)

どんぐりと黒豆の背比べ

Xba3sl_nano 今年の買い物納めにSONY渾身のBA(バランスドアーマチュア)タイプヘッドフォン
XBA-3SL を購入しました。

お届けは12/24と、まさにセルフ・サンタのつもりだったのですが、当日深夜に帰宅してみると何故か自分宛の小箱がふたつ??…なんと片方にはひと月ほど前に出してすっかり忘れ去っていた iPod nano 1st 交換プログラム の交換品が…しかも予想外なことに最新の第6世代になって帰ってきたじゃありませんか。
今更ではありますが最近ちょっと現行nanoは欲しいなと思っていたところなので、これは願ったり叶ったり。まさにクリスマスサプライズでありました。

ということで丁度いい具合にリファレンス機(といってもiPodですから音質はたかがしれてますが…)も同時に入手できたので、今回はこの組み合わせでここ数日聴きこんでみた感想をば。

Hpfx500_mw600 ちなみにいままで自分のメインヘッドフォンはJVCの“どんぐり”ことウッドドームユニット搭載の初代モデル HP-FX500
これを外出時は SonyEricsson MW600 経由で iPhone4 / Xperia pro /Sony Tablet P と接続先を替えて使うというのがここ最近のスタイルで。
(実は去年の今ごろ入手した白のMW600は海辺で撮影に没頭するあまり落として紛失してしまったという経緯もあって、黒を最近再購入したばかり…なので以下の感想は機器直接続とBluetooth経由の両方で聴き比べています。)
このヘッドフォンも大変お気に入りで、そのハウジングサイズからは想像できないほど厚みのある低音とメリハリの利いたボーカルを聴かせてくれるので、特に外出時に電車などの騒音が激しい環境での使用には最適だと感じています。これはMW600経由だとさらに顕著になって、低〜中音域の元気の良さは特筆モノであります。
ただしその分、特に女性ボーカルの歌い込み系楽曲での伸びやかさやシンバル/ハイハットなどの高音に物足りなさを感じるのも事実でして、その辺を補完してくれればとの期待を込めての今回のBAヘッドフォン購入なのです・・・ということで、以下はこのどんぐりとの比較を中心に。

タイ洪水被害のあおりでひと月ほど発売延期になったSONYのBAヘッドフォンシリーズですが、発表直後に一度銀座のショールームで試聴した際は買うならか“3”か“4”だなとだいたいのあたりは付けてありました…が、そのどちらにするかは迷いに迷って、12/10の発売が決まってもすぐには注文できず、地元量販店に試聴機が並ぶのを待ってた次第。
耳殻内が広めな割に外耳道が細くて曲がっている自分の耳の場合、装着感ではハウジングの大きいXBA-4SLの方が安定しているのですが、実際に音を聴いてみるとどうしても自分にはユニット3つの方がバランスよく全帯域が自然に聞こえる…ということで、今回はあえて3SLを購入しました。yonhongiなんだから迷わず“よん”だろとか言わないでw

Hpfx500_xbl3sl Xba3sl_r_back Xba3sl_r_front
まずハウジング全体のサイズ比較。“どんぐり”FX500をひとまわり大きく平べったくした黒豆風の3SL。対して重さはウッドハウジングの中に真鍮ブラケットが仕込まれているFX500よりもABS樹脂ハウジング+マグネシウム合金ブラケットの3SLの方が若干軽く感じるという、ちょっと見た目を裏切られた違和感がありますが、これはブラッククロームメッキ仕上げに目が騙されているというのもあるでしょうね。
そのハウジングに接続されるケーブルはどんぐりが細目の素麺に対して黒豆は平たいきしめんw どちらも根元の補強は結構しっかり考慮されているようですが、できればこの部分はこの価格帯(2万円前後)なら脱着プラグ式にしてほしかったと言ったら欲張りでしょうか。ケーブルの取り回しはY型のFX500に対して3SLはSony伝統のμ型。iPhone向けのIPシリーズはY型らしいですが、収納はY型の方がしやすいと思いますし、着膨れするこの時期にはネックバンドスタイルで使えるμ型も捨てがたいので、ここは甲乙つけがたい。。。
Earpiece FX500ではもっぱら低反発素材のイヤピースを使っていて、それがなかなか遮音性高くて気に入っているのですが、3SLには通常タイプのハイブリッドシリコンタイプ(SS・S・M・L)と低反発ウレタンフォーム入りのノイズアイソレーションタイプ(S・M・L)が付属していてかなり親切ですね。自分の耳には左はノイズアイソレーションのSが、右にはハイブリッドのSSが丁度合うサイズなのですが、遮音性が左右で違うのも考えものなので両方ノイズアイソレーションを使うことにしました。
3SLの装着は至って容易です。4SLほどハウジングに厚みがなく平べったい形状ゆえ、指でつまんで押し込むという動作が自然にできるのがまず好印象。そしてハウジングとイヤピース部分についた絶妙な角度のおかげで、自分の細い耳道にもすんなり入ってくれます。
ノイズアイソレーションイヤピースはハイブリッドタイプに比べて若干圧迫感が増しますが遮音性はその名の通り抜群で、これなら無理してノイズキャンセリング機能付きを選ぶ必要はないかもと思わせるほどです。自分のように就寝時用ならなおさらこれで充分。

Xba3sl_excable Xba3sl_excable_china Xba3sl_nano_incase
この他には先がL字の延長ケーブルとケーブルアジャスター、皮のキャリングケースが付属しています。
延長ケーブルはヘッドフォンハウジングと同じブラッククローム仕上げで一見なかなか高級感ありなのですが、SONYロゴのメス端子裏側にCHINA表記はつくづく萎えますなぁ。L字プラグはiPhoneのバンパーのような奥まったソケットにも差し込めるよう工夫してあって使い勝手良さげなだけに残念。
キャリングケースは内寸に余裕があるので、写真のようにnanoも一緒に持ち運ぶことが出来て便利そうです…が、ここも高級イヤホンカテゴリーの付属品ならば、中にハウジングの型抜きフォームでも仕込んでおいてくれればなお嬉しかったなと。


さてさて、随分と長い前置きでしたが実際の聴き心地はといいますと・・・ひとことで表現するならば「のびのびとした」すっきり系、でしょうか。
前述のとおりFX500が元気一杯サウンドなだけに、一見いや一聴だと「あれ?ちょっと迫力不足かな」と感じないわけではありませんが、ここ数日聴きこんでみたらどうしてどうして、同じ音量でも奥行感が段違いで、それぞれの機器が奏でる音やボーカルの立ち位置が3SLだとくっきりはっきりわかるんですね。平面の絵に遠近法が加わったとでも言いましょうか、かといってサラウンドほど作為的ではなく、あくまでステレオ音源に最適化された3D感。
これが帯域調整が比較的容易なBAユニットの組み合わせによる効果なのは間違いなさそうです。
特に平原綾香さんのような音域の広い声の持ち主の女性ボーカル曲なんかを聴くと、FX500ではパワフルさ故にかすれがちだったサビの歌い込み部分が3SLだとおそろしくクリアで伸びやかで、ダイナミック型ユニットとはこれほど性格の違うものなのかと正直驚いてしまいました。
かといて楽器中心の曲に不向かというとそんなことはなく、ベースからハイハットに至るまで特に不自然な盛り上がりやディップもなくフラットに音域が繋がって聞こえるので、長時間比較的音量をあげて聴いていても聴き疲れしないバランスの良さを感じます。
強いて弱点をあげるとすれば、それはやはり極々低音部の薄さからくる迫力の欠如でしょうか…といっても、それを感じるのはオーケストラやジャズといったジャンルのさらに一部のカテゴリーであって、おそらくはそういった曲をメインに聴く人の為に用意されたのがBAユニット4発モデルなのではないのかなと。

いずれにしろ自分の用途では3SLを選んで正解だったようで、迷った分ε-(´∀`*)ホッとしていたりします。
でもって人間いい音を聴くと欲張りになるというか、来年はヘッドフォンアンプにも手を出してみようかな、なんて思ってたり。物欲ゆく年くる年www


以上が本年最後のお買い物&レビューになると思われ。
相変わらず自分は今年も年末年始お仕事なので、イマイチそういう気分は希薄なのですが。。。

みなさん良いお年を (^-^)/~~

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2011年11月 5日 (土)

人の造りしもの : P

S2_eva_3 そんなわけで、予告通り Sony Tablet P を入手いたしました。

型式で言うと SGPT211JP/S になります。

今回、購入はあえてソニーストア公式Webで。
ご存知の通り3G内蔵のSとPはdocomoでも販売していますが、これ以上回線契約増やす必要のない自分は、回線契約なしに素の端末だけ買える公式ネットストア以外での購入は、はなから考えていませんでした…そもそもそれが本来あるべき販売形態ですからね。
回線契約込み2年縛り付きならばインセンティブで割引されるという、ケータイ業界独特の販売形式にもメリットがないとまでは言いませんが、やはり“回線”と“端末”の独立性がないがしろにされる慣習というのは、長い目で見ればメーカーとユーザー双方にとって害の方が多いことだと思うのです。
モノにはそれに見合った価値があって、相応の代価を払ってはじめて製品やサービスを手に入れることが出来るという考え方をもう一度広めなければ、いずれ市場経済は破綻への道を歩むことになる…とまで言ったら大袈裟かもしれませんが、それでも事実だと自分は信じているので、今回はささやかな抵抗を実践してみましたよ。

勿論、ソニーストアで買ってもdocomo(や他の家電量販店で回線契約込み)で買っても、ハードウェアは全く同じものですので、手持ちのdocomo契約SIMを挿せば(回線契約の内容によって通信料金は変わりますが)、特別な手続きをすることなく普通に認識して3Gで使用することが出来ます。

閑話休題。

現物は前回のイベントやショールームで手にしているので今更驚きはないですが、それでもやはり自分のものとして手にとると、なかなか愛嬌があっていい感じのデバイスだというのが第一印象でしょうか。
閉じた状態はモノリス風の一見なんだかよくわからないアイテムで、暗闇でランプなど光っていようものなら「これ爆弾?」的風貌w
素材こそ違いますが、細部のデザインテイストは現行のMacBookPro/Airに似ていますね。特にリッド部分の切欠き方などは瓜二つです。

Sonytabletp_mba_lid Sonytabletp_openangle
上面底面ともに湾曲しているように思われがちですが、底面はしっかり平面を確保してあるので、画面を開いても机上ではちゃんと自立します。当然のことのようですが、これ結構重要!
45度開いたあたりから画面が点灯し、ノートPCのように使った場合に一般的な使用角度であろう120度あたりまではかなり安定しています。そこからさらに開いて150度を越える辺りまで倒れ込むことなく自立する重量バランス設計はまさに絶妙と言えましょう。。
そしてさらに180度まで開けば画面はフラットになるので一般的な平板タブレットとしても使えるという、まさに一粒で二度美味しいのがこの Sony Tablet P の最大の特徴ですよね。

Sonytabletp_bottom Sonytabletp_battery_led Sonytabletp_simslot
底面にはヒンジに近い部分に出っ張りがあって、これが補助足として機能することで前述のように倒れ込みなく使えるのですが、丁度この出っ張りが縦持ちで電子書籍などを読む際には左手片方で端末を支える時のよい引っ掛かりにもなっていて、もしそこまで計算されたデザインなのだとしたら、ただただ感心するばかりです。

ヒンジの点線丸部分を押し込むと底面パネルを外すことができます。最初それが判らずに苦労しましたが。。。
本体下部は2/3ほどが3080mAhのバッテリーで占められていて、そのすぐ横にはmicroSDHCスロットが…これはバッテリーを外さないと出し入れ出来ないので付属の2GBでは明らかに役不足…ということで自分は32GBを入れっ放しで運用します。
開閉リッド部分にスリット状に光る通知LEDは本体のこの場所(上写真中央の緑発光部)に仕込まれていて、その光が透過するように底面パネルの該当部分だけ透明になっています…というかこのパネルそのものが透明樹脂製で、通知LED透過部分だけ塗装無しにしてあるのだそうで。
パッと見ではその存在に気付かないようなこのギミックはまるでMacのFaceTimeカメラインジケーターみたいですが、ただの筐体パネルに施された芸のこまかさに、いかにもなソニーらしさを感じられて嬉しい部分でもあります。

上面パネルは手前にスライドすると比較的簡単に外せますので、中のSIMを入れ替えるのは比較的容易で、自分のように通常はWiFi運用・場合によってメイン回線のdocomoSIMを挿して使うといった向きには便利ですね。

Sonytabletp_openhome 右側面手前の電源ボタンを押して起動。オープニングアニメーションは1分弱と少々長めですが、一度起ち上げてしまえば滅多に再起動することなく安定して使えているので、まぁ許容範囲。
それよりなにより、この電源ボタンと奥のボリュームボタンの押しにくいことと言ったら…おそらく誤操作防止の意図もあってのことでしょうが、それにしてももう少し凹凸をつけても良かったのではないでしょうか。
それとこのボタンによるボリュームコントロールが15段階というのもちょっと大ざっぱ過ぎる気がします。

見ての通り画面は高精細で発色も良く、大変見やすいです。欲を言えば確かに中央部の桟にあたる部分は極力減らして、上下画面の連続性をより向上させて欲しいところですが、自分の場合はこの一週間使い倒してほとんど気にならなくなってしまいました。
Videounlimited_sonytabletp バックライト液晶ですから黒浮きが出てしまうのは仕方ないところですが、暗い部屋でのビデオ観賞にも充分耐え得るだけの締まりある黒再現が出来ることは、ここ数日 Video Unlimited でレンタル観賞しまくったので保証いたしますw
この場合、上画面に再生画像・下画面にコントロールキーが浮かび上がるメディアプレーヤーアプリのUIは、まるでスタートレックのLCARSコンソールのようで大変気に入っています(コントロールキーは時間が経つと勝手に消えます)

それと当初気になっていた左右ヒンジの出っ張りですが、これも横持ちで長時間構える時にはいい親指置き場になることが判明したので、好印象に変わりつつあります。

Sonytabletp_home
一通りいつも通りのセットアップをしましたが、アプリストア自体にまだまだタブレットに最適化された大きいサイズのウィジェットが少ないこと、スマートフォンと比べても倍以上の画面面積なこともあって、標準ホームの5画面でもかなり持て余し気味w
それでもその大画面間の遷移やアプリ起動がまったくストレスなく実行されるので、使っていてホント気持ちがいいですね。
バッテリーでの稼働時間は3G/WiFi半々程度の割合で使って、おおよそ5時間半。閉じたままの状態で18〜24時間といったところでしょうか購入当初は閉じた状態でスリープをしない為に電力消費がかなり大きかったので、気付いたら電池切れなんてこともあったのですが、つい数日前AccountManagerの更新がかかってからは若干マシになり、加えてプリインストールのソーシャルフィードリーダーを強制停止することでこの問題はだいぶ改善されました)
画面が大きい分、消費電力が大きくなるのは仕方ないのですが、大容量バッテリーを採用した割には保たないというのが正直なところ…なので、予備バッテリープレゼントキャンペーンは助かりました。
モバイルデバイスがS2機関を搭載する日を夢見て、それまではアンビリカルケーブルと限りあるバッテリーで計画的運用を心がけるとします。

・・・とまぁ以上がここ一週間ほど使い込んだところでの、ハードウェアを中心とした感想です。
2画面(というか大画面折畳み)という特徴的なハードをまだまだ活かし切れていないソフトウェア部分が目に付くのは確かですが、その点はまたおいおいレポとするとして、それでも想像していた以上に楽しいデバイスであることは確かですね。
こいつのおかげで、今後はちょっとした旅行なら MacBook Air 持ち出す場面が激減しそうな予感がするほど、個人的には気に入りました。
早く着せ替えパネルの黒、届かないかなぁ。。。


それにしても8月末の PENTAX Q につづく Sony Tablet P 、こういった小粒でピリッとしたデバイスは、ハマるとたまりませんなぁw

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2011年10月27日 (木)

SのP(タブレットの)革命前日編

さて、みんぽすさん主催の「Sony Tablet モノフェローズイベント」後編です。
前編は本田雅一さんによる、クラウドとクラウド時代のソニーの挑戦といった内容でしたが、後半はソニーのなかのひとたちにその具体的内容を説明していただきました。
Slide11 Slide12
ほぼ時を同じくしてソニーストアで開催された開発者トークショーがハードウェア主体の会だったのに対し、こちらはどちらかというとこれから本格的に始まる各種クラウドサービスとの連携や家庭内メディアハブとしてのソニータブレットの役割、それにともなう「快適な操作環境」を得る上でどのような工夫や苦労があったか…などなどが語られました。
その意気込みは「Sony Tablet」というネーミング自体にも現れていて、普通なら製品ごとにペットネームをつけるところをあえてベタに「ソニー」を表明。これぞソニーといった気持ちの現れなんだそうです。

登壇してくださったのは、以下の5人。

まずは前半にひきつづき司会進行役としてソニーマーケティング マーケティングマネージャーの岩井さん。
2005年からVAIOのtypeU/T/Zシリーズ/Pシリーズ/Xシリーズの国内マーケティングを担当し、今年からはこの Sony Tablet に携わるという、モバイル機器に縁の深い方なんですねぇ。これらの商品群は自分的にどれもこれもスイートスポットで、正直ウラヤマシイw

ソニー VAIO&Mobile事業本部 商品企画担当部長 岩田さんは2006年にパーソナルコミュニケーター“mylo”の商品企画に携わった方。
まだまだクラウドなんて言葉が一般化していない頃、Sony Tablet の基礎となるコンパクトで手軽な情報端末を生み出そうという土壌が既にソニー社内にはあって、それを真っ先に具現化した方というところでしょうか。

VAIO&Mobile事業本部のソフトウェア設計部統括部長 佐藤さんは2001年にはCLIEの、そして2004年にはPS3のアプリ開発に関わった方で、Sony Tablet の快適な操作性はこの方の経験とご苦労によるところが大きかったことは想像に難しくありません。

VAIO&Mobile事業本部で Sony Tablet Pの電気設計担当者として参加された水上さん。2009年に技術開発本部(スイングパノラマ/人感センサー/2D3D変換などの技術を製品段階に落とし込む部署)に所属し、その後「新しい製品に関わりたい」という希望が叶っていきなり Sony Tablet 部署に配属されたという・・・ソニーという会社はこうやって意欲的な人材をどんどん新しいプロジェクトに集めるという気風があるんですねぇ。

VAIO&Mobile事業本部から Sony Tablet S シリーズ設計マネージャーの鈴木さん。1996年には伝説のバイオノート505に電気設計者として参加し、その後SR/SRX/TR/typeT/Zシリーズとまさにモバイルノート機のことを知り尽くしている方…で、そんな華々しい表歴史の裏ではこれまた伝説のPalmTop(これ、僕も持ってました!!)にも携わっていたという…こういった経験こそが着実に今回の Sony Tablet に繋がっているのですね。

以上の方々が代表として色々語ってくれましたが、Sony Tablet の開発には様々な分野の人材が広く集められたということが各人の略歴を見てもよくわかります。

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さて、ひとくちに「快適なコンテンツ体験」と言っても、そのためのアプローチはひとつとは限りません。いやむしろコンテンツそれぞれ・人それぞれで快適性が違うからこそ重要でやっかいな問題かもしれません。
まずそのためにハードウェアに要求されたのが「持ち運ぶ機器としてのデザイン」と「サクサク・プロジェクト」と名付けられた軽快な操作性の実現なのだそう。
実際(写真撮影はNGでしたが)手帳型やら長財布型やら薄いのやら厚いのやら、検討されたモックの数はゆうに十を越え、その中から選りすぐられ商品化されたのが楔形のSと折畳み長方形のPだったと。
Sの楔形状は既に色々な媒体で語り尽くされている感がありますが、一見厚ぼったく見えてしまう危険を冒してまでハンドリング優先でデザインした結果があの、手の平に吸い付くような丸さと机においても安定して使える傾斜であることは、やはり実物を長時間使ってみてはじめて実感することが出来る部分でしょう。
「朝起きると手に取りたくなる、家の中で最適なデバイスとして開発した」とは岩田さん談。
また、実際家庭内で使われることの多いタブレットですから、放り投げられたり尻の下に敷かれたりしても平気なだけの強度があることなど、担当設計者の鈴木さん自ら実演していただきました。

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同じことはPにも言えていて、確かに自分も現物を手に取るまでは「もっと薄く作れなかったのだろうか」とか「ちょっとヒンジが大きくて邪魔だな」とか、いかにも外野的意見を持っていました。
ですが説明用に用意されたスケルトンモデルを見て、反省w □\(--;)
あの大きなヒンジの中には左右50本ずつ100本ものケーブルが通っているというではありませんか!!(上写真で赤丸橙丸部分がコネクターで矢印がその経路)
効率優先の設計ならばバッテリーの入っていない上側基板に機能部品を集中させて基板数を極力少なくし、それぞれの接続は最小限の配線で済ますところを、Sony Tablet P では廃熱処理のためにあえてメインのTegra2チップが載った基板を分離し、バッテリー電源基板の裏に配置(上写真左の緑点線あたり)するという設計の凝りよう。そのため8層の積層基板をもってしても上下筐体を結ぶ配線が100本にもなり、さらに開閉試験をン万回繰り返しても壊れないだけの耐久性を得る為には一見武骨なあのヒンジが必要不可欠だったと…正直脱帽であります。
また断面の膨らみにも意味があって、中央の厚みがある部分にはこれまた発熱しやすい3G/WiFiの無線基板(写真青丸部分)が配置され、手に熱が伝わらず電波の透過性にも配慮した設計にしたとのこと…そういえばスマホで通信ガシガシ使うと、手が熱くなって不快ですし、iPhone4にもアンテナ問題なんてありましたものね。
おそらくそれ以外にも断面の楕円形状は応力を逃がすのにも有利な筈ですから、末長く使って欲しいという思いがこのあたりにも伝わってきて、薄ければイイといった昨今のモバイル機器の風潮に真っ向勝負を挑む、かなり質実剛健なモノづくり思想が垣間見える挑戦的デザインでもあります。
ちなみに、世間一般ではバファリンの半分が愛情で出来ていることが良く知られていますが、「Sony Tablet Pの隙間には愛情が詰まっている」とは水上さん談。

最適化されているのはソフトウェアも同様で、中でもマン・マシンインターフェイスが最重要視され、それ専門の「サクサク・プロジェクト」なるものがつくられたとか。
Sで10ポイント、Pで各画面5ポイントずつの計10ポイントの認識が可能なマルチタッチインターフェイスは、単純に多ポイントを認識するだけならもっといけるところを、色々な人が快適に確実に操作できるようマージンを充分確保した上で、使う人それぞれで違う静電感度やノイズ処理の試行錯誤に相当な時間を費やしたそうです。実際に社内で試作品を使用してもらい各人の使用感を数値で見える化…その試用者の中でもタッチパネルが反応しにくい4人に関しては徹底的に原因と対策を突き詰めていったと佐藤さん。
体験評価がベースにある商品開発というのは地道で時間とコストがかかりますが、類似製品が乱立するカテゴリーで息長く選ばれ続けるためには大切なことですよね。とかく「動けばそれで良し」とする製品が多い中、メーカーとしてのこの姿勢は今後も続けて頂きたいと、いちユーザーである自分は強く願うばかりです。

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オンラインネットワークサービスに関しては Video Unlimited / PlayStation Store / Reader Store / ネットフォトフレーム by LifeX / PetaMapガイド&ナビ が用意されています。この中にMusic Unlimited が一日も早く加わりますように願ってやみません。

Slide20 特にPetaMapガイド&ナビの専用アプリは完全にPの2画面に最適化されたUIで、縦に使った時には左画面に地図・右画面にスポット情報とまさに旅行ガイドブック然とした大変斬新なアプリに仕上がっていて、Pの将来性を感じさせてくれました。
タブレット機器としては特異な2画面(というか分割1画面)を持つデバイスの成否は、このように特徴を活かしたアプリとサービスがどれだけ出てくるかに掛かっていると言っても過言ではありません。SDK(Software Development Kit)も提供されるそうなので、その辺も大いに期待です。

Slide21 最後のこのスライドが実に心強かったですねぇ。
ちなみに(対応次期は未定ながら)Android4.0 Ice Cream Sandwitch へのアップデートも表明していただきましたので、まだ始まったばかりの Sony Tablet の歩みを、暖かく見守って行きたいと強く感じさせてくれる今回のイベントでありました。



・・・あれ、これでイベントレポートはお終い? 製品写真少なくね? と思われたあなた、鋭いです。
ご心配には及びません。次回ちゃんと製品写真多数のエントリーをアップ予定です。

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…ということですが、貸与されるまでもなく
自腹で Sony Tablet P お買い上げいたしましたので(爆)

じっくり使い込んでから順次レポートいたしますです、はい。

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2011年10月23日 (日)

SとP(クラウドの)野望編

みんぽすさん主催の「Sony Tablet モノフェローズイベント」に参加してきました。

Sonycity 開催場所は品川にある、天下のソニーが誇る本社ビル。通称 Sony City に潜入できるというだけでワクワクが止まりませんw

Shoichiasaoka_rumba

それではいざ突入!


(画像はイメージですw…モデルはいつもの しょういち さんを劇画タッチでw)

厳重なセキュリティをかいくぐり、ビル内の「VAIO & Sony Tablet ショールーム」という一室に入ります。ここは通常記者発表や媒体向け内覧会に使われる場所とのことで一般非公開…これだけでちょっとしたプレス気分に浸れる安上がりな私σ(゚∀゚ )

Rokuzouhonda_cloud 第一部は特別ゲスト?講師?としておなじみの本田雅一さんによる「クラウドが引き起こすデジタル世界の大地殻変動」と題されたプレゼン。その傍らでニコニコしていらっしゃるのは、今回司会進行役のソニーマーケティング岩井さん。
まずは言葉だけが独り歩きしてしまっていてなにかと雲をつかむような存在…クラウドとはどんなもので、それがこれからのデジタル製品にどのような影響を与え、さらにはその潮流の中でソニーはどのようなスタンスをとっていきそうかということを簡潔にご教授いただけるという手筈ですね。
つまり今日のイベントはただ単なる新製品紹介ではなくて、ソニータブレットをハードウェア的な単なるタブレット端末としてではなく、今後続々と始まっていくであろう様々なクラウドサービスへの窓口となるデバイスとして位置づけているんだよ、ということですかね。

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スマートフォンやタブレットを包括するスマートデバイスについて。
常にネットワークに繋がっている、ネットワークサービスを手軽に使う為の端末…つまりハードウェアそのものよりも、それによって使うことの出来るサービスが主体であって、サービスが進化すれば(端末そのものを変えることなく)ユーザー側も新しいコンテンツを利用できるデバイスの総称といったところでしょうか。
今までもダウンロード型のサービスがあってその最たるものがパソコンだったわけですが、手軽さといった部分ではやはりユーザーが導入するには障壁というか敷居が高かったのは事実で、その敷居を下げようとしたデバイスが過去にも数々作られ、試行錯誤の末に辿り着いたひとつの答えがスマートフォンであり、今その影響でパソコンの世界も変革を迫られているということですかね。
そしてスマートデバイス市場の盛り上がりによって、パソコンより手軽でスマホより活用しやすい、画面サイズ的に5〜10インチのニッチな市場が求められはじめた…それこそがタブレットの領域なんですね。

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そこでクラウドの登場です。
とかく「ネットワーク上のストレージサービス」的扱いがされることの多い存在ですが、実際は「膨大な数のコンピューターによるストレージとサービスの総体」なんですよね。いわばネットワークそのものかしら。そこに繋がるスマートデバイスはネットワーク端末というよりはクラウドの一部分という考え方ですかね。
メディアコンテンツの流通で例えると、旧来光学ディスク等で販売していたコンテンツが、ダウンロード型ではDRM付きデータとしてユーザーが使う機器に合わせて購入管理するカタチへと変化し、さらにクラウド型ではクラウド中にコンテンツを納めておけばユーザーIDに紐付けされた機器では必要に応じて自由に出し入れ出来るようになる…「シングルIDマルチデバイス」で使用権を買うというイメージですね。さらにはコンテンツの即時性多様性連動性の上でも便利になる…ユーザーが使用する為の敷居が下がるワケですね。

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さて、いよいよここでソニーさんの登場です。
Sony Reader Store は日本では今月末から(まさに Sony Tablet P 発売と時を同じくして)クラウド型に移行するそうで、コンテンツごとに使用権を購入し、ユーザーID登録したデバイスではどれでも購読することが出来るようになるとのこと。
これはソニーが進めているサービス改革の一端で、Sony Entertainment Network (旧Qriocity) というメディアコンテンツクラウドサービスの最初の一歩なんですね。
これは今までソニーの各種サービスで購入した書籍や動画はソニー製品でしか読めなかったのが、これからは手持ちのAndroid端末でも利用できるようになり、しかもそれはソニー製品に限らないという素晴らしい未来が開ける・・・かもしれない、小さな一歩ながら偉大な一歩なんです。
実はその急先鋒、海外では Music Unlimited という月額制音楽ストリーミングサービスなんですが、ニホンではサービス開始未定なのはちょっと残念なところ。早期の日本上陸を願うのみであります。

Minakamisan_2 ということで、Sony Tablet。
前述の通りクラウドサービスを念頭にしたモノづくりで、どちらかというとスペックよりもユーザーエクスピアリアンスに直結する操作性や、長く愛用してもらうために必要な耐久性に重点を置いたデバイスになっているとのこと。
クラウドサービスの進化に応じてアップデートする、というとなんとなく某ガンダム新作みたいなキャッチフレーズですが、(大きな声では言えませんが今までどちらかというと新ジャンルの製品群では飽きっぽい感じがあったソニーさんが)あえて最初にそう宣言するのであれば、ユーザーとして期待せずにはおれません。
メーカーとしては痛し痒しなんでしょうが、ハードの長寿命化に挑戦しているようですので、次エントリーではそのへんのお話をソニーのなかのひとたちからお伺いした顛末を記そうと思います。
(右の写真でクリアモデルのタブレットP持っていらっしゃるのは、設計に携わったソニーの水上さんです…詳細は次回!)

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2011年9月 2日 (金)

Proふぇっしょなる 〜 戯事の流儀

先月末、PENTAX Q がキタばかりだというのに・・・もうひとつのおもちゃが届いてしまいました(;´∀`)

Mk16a_openhome SonyEricsson Xperia Pro (MK16a) red

SO905iCS以来の、久々のソニエリ端末です。
その間、BluetoothヘッドセットのMW600やLiveViewなどの小物は購入してかろうじてソニエリ欲をしのいではいたのですが、それでもやはりあの勾玉みたいなソニエリマークの入った情報端末は定期的に何かしら使ってみたいという欲求が沸々と湧き上がってくるんですよね〜。
とはいえ、スマートフォン全盛の最近こそX10にはじまりarc/acroと日本国内版も出回るようになって、ガラケー不遇時代の片鱗も伺えないほど巷に溢れているソニエリ端末ですが、個人的にそれらiPhoneクローンなフルタッチパネルスマートフォンにはあまりそそられないのも事実でして…そんなところで今年2月に発表になったスライドQWERTYキーボードのコレに、一瞬で心奪われてしまったのは言うまでもありません。
ところが当初第2四半期(Q2)発売とされていたものが7月に入っても音信不通。そうこうするうちに、後から発表になったコンパクトタイプの Xperia mini/mini pro の方が先に発売になってしまい、友人達が次から次へと購入報告を挙げるものですから、危うく自分も mini pro で妥協…しようとした矢先、米国版の発売を知ったのであります。
ただ折しも今年の夏は仕事がバカ忙しくて、国内販売店での第一便には乗り遅れてしまい、あわてて個人輸入の手配をしたのが先月半ば。ところがこれまたしくじってしまって、一端注文が白紙に戻ってからやり直すなどして結局届いたのは8末と、Qと共に待ちに待ったおもちゃが一気に来てしまって嬉しいやら、遊ぶヒマ欲しさに毎日睡眠不足で辛いやら、なんだかワケの判らないハイな気分になっている今日この頃であります。

さて、とりあえずこちらも外観紹介から。

Mk16a_face Mk16a_openface Mk16a_openback

閉じた状態の液晶面(上写真左)と、スライドキーボード展開した状態の表裏(上写真中央と右)。
写真ではなかなか表現がしづらいのですが、ワインレッドというよりは彩度が高く濃く、かといって深紅というには地味な印象の(個人的には朱漆に近いと思っている)複雑な色味の赤い筐体はキーボードまで同色という徹底ぶりで、これだけでも一種独特の雰囲気を醸し出していて好感が持てます。
その筐体のまわりを縁取るようにシルバーメッキのラインが囲んでいますが、これまた派手すぎず安っぽすぎず。
ただし当然ながら全面テカテカの塗装なので、手油よごれの付きやすさとトレードオフなのは致し方ないところでしょうか。マット塗装のレグぽんことT-01Cに慣れているせいか、やはりこの点は気になります。

Mk16a_lside Mk16a_rside

左サイドには上からφ3.5mmのイヤフォンジャックと電源ボタン(上写真左)が、右サイドには上の方から通知ランプ・蓋付きのHDMI端子・ボリュームボタン・カメラボタンが並びます(上写真右)。
シルバーメッキのラインがサイドではゆるくアークラインを形成しているあたり、arc/acroと共通のデザインモチーフですね。arc程ではありませんが、裏蓋中央が若干凹んでいて、これが手に持った際の納まりの良さに繋がっているのだと思います。
ただし電源ボタンとカメラボタンは小さすぎる上に背面にスラントした部分にあるので、押した時に力が逃げてしまって実に押しづらく、正直これはどおなの?と言わずにはおれない数少ない弱点ではないでしょうか。

Mk16a_inner Mk16a_acadapter_microusb Mk16a_keyboardlight
裏蓋は全面をベリベリと剥がすように開けるタイプ(上写真左)。防水ではありませんのでT-01Cほど堅くはありませんが、爪を入れる隙間があまりないので、深爪の自分は開けるのに苦労しました(^_^;)
microSDは8GBが付属。SIMとともに電池を外さないと脱着は困難です。電池は1500mAhのBA700。
付属ACアダプターはなかなかコンパクトですね。感心したのはmicroUSBケーブルがL字な事。端末上面にUSB端子があるのでストレート形状だと邪魔という配慮でしょうが、差し込む向きもキーボード使用時横持ちでもコードが上に逃げるようによく考えられています。大陸製品ではこういった気配りは望むべくもありませんしね><
QWERTYキーボードはオーソドックスな独立キー碁盤配列の4段。ここは mini pro よりも大きいだけに数字キー独立の5段が欲しかったところですが、そうすると上下だけ狭苦しくなって打ちづらくなってしまいますし…。
キーはストローク浅めですがしっかりとしたクリック感が指に伝わるので打ちやすいですね〜。よく見ると、キーだけではなくその周辺の部分も柔らかい素材にすることで、指の力をキートップよりも広く受け止めてストローク以上の“押した感触”を与えていることが分かります。これまた国産端末がテンキーからなにからフィルム状の薄っぺらいボタンを多用したがるのとは雲泥の差、実用に則した嬉しい気遣いです。
暗い場所ではクッキリ白くバックライトが点灯! 自分はこれだけでご飯三杯はいけますw

画面サイズが近いiPhoneとはよく大きさ比較されていますね。実際、筐体の縦横比や角の丸め具合は3G/3GSととても良く似ています。その点はまさにキーボード付きiPhoneですね。
今回はあえてレグぽんと大きさ比較。

Mk16a_t01c Mk16a_t01c_thin_2

3.7インチのペリぷろと4インチのレグぽん。やはりひと回り小振りですが、実寸以上に手で持った感覚が小さく感じるのは、角の丸め具合の差なのでしょう。
個人的にはスジの通ったレグぽんの直線デザインの方が好きですが。。。
ペリぷろはキーボード持っている割に頑張って薄くしていますので、最厚部で比べると1mm程度しか差がないのはちょっと驚き! まぁ方や防水・ワンセグ・おサイフの全部入りですから(同じく全部入りの MEDIAS WP はホントに薄いですが、あれは薄すぎて持ちにくいと思います)。

外観チェックが終わったらとりあえずのセットアップ…とはいえ、ちょっと前まではMoreLocalとかで日本語化してあげる必要があったのですが、ここ最近のXperia海外版は元々日本語環境が入っていますので、それを選択するだけでOK。漢字カナも中国語日本語韓国語共用の所謂CJK(中学・女子高生じゃないよっw)フォントが入っているので一部文字が簡体字風(今や直や編)なのを我慢すれば全く不自由はしません。
しかも日本語入力にはATOKforAndroidと双璧をなすPOBoxTouchがインストール済みとくりゃ、もはや説明も要りませんね。
ペリぷろの場合、縦位置ではPOBoxTouchのフリック入力、キーボード使用の横位置ではハードウェアキーと使い分けられるのが最大のメリットで、これは特にURLやメアドの入力時に威力を発揮してくれます。

Mk16a_home_3 Mk16a_deviceinfo Mk16a_quadrant Mk16a_neocore
新品状態で287Mバイトの空きと若干心許ないRAMなのはXperiaシリーズ共通の弱点なので、今回はアプリもかなり厳選してインストールしました…が、結局レグぽんと似た構成になってしまいましたね(;・∀・) これで空きが100Mバイト程なので、そろそろギリギリ。あとはSDカードに移動しつつ様子を見ます。
それでも動作はレグぽんより一皮剥けた感じの軽快さを維持しています。これはOSのバージョン違いの差やCPUの世代差も当然あるでしょうが、やはり多くのAndroidデバイスを手がけるソニエリだからこそ持っているノウハウがあるのでしょう。
ベンチマークでは対T-01CでQuadrantで1割程上乗せ、Neocoreで約倍のパフォーマンスをたたき出していています。
ただし赤くても3倍は早くありません、あしからず。
勿論デュアルコアだのがもう出回ってる時期においてリリースまで半年を要したことでスペックはもはや陳腐ですらあるのですが、個人的にはそれでも充分メイン機になる素質を持ち合わせていると直感していたのは間違いではなかったなと思っております。

入手した米国版のMK16“a”は素の状態でdocomoのFOMAプラスエリア(800MHz)に対応しているなんて話もありますし、これでdocomoがspモードの定額APNさえSIMフリー機に開放してくれていれば。。。
とりあえず自分は、手持ちの寝かせSIM(シンプルバリュー+パケホシンプル+moperaUライト)を入れて普段はWiFiルーター経由で使ってみますが、b-mobile Fair の1GB・30日・3,100円なんていう魅力的なSIMも出回りはじめたので、いずれは本家docomoも(・∀・)ヤッテクレル!!と信じてやみません。

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