どんぐりと黒豆の背比べ
今年の買い物納めにSONY渾身のBA(バランスドアーマチュア)タイプヘッドフォン
XBA-3SL を購入しました。
お届けは12/24と、まさにセルフ・サンタのつもりだったのですが、当日深夜に帰宅してみると何故か自分宛の小箱がふたつ??…なんと片方にはひと月ほど前に出してすっかり忘れ去っていた iPod nano 1st 交換プログラム の交換品が…しかも予想外なことに最新の第6世代になって帰ってきたじゃありませんか。
今更ではありますが最近ちょっと現行nanoは欲しいなと思っていたところなので、これは願ったり叶ったり。まさにクリスマスサプライズでありました。
ということで丁度いい具合にリファレンス機(といってもiPodですから音質はたかがしれてますが…)も同時に入手できたので、今回はこの組み合わせでここ数日聴きこんでみた感想をば。
ちなみにいままで自分のメインヘッドフォンはJVCの“どんぐり”ことウッドドームユニット搭載の初代モデル HP-FX500 。
これを外出時は SonyEricsson MW600 経由で iPhone4 / Xperia pro /Sony Tablet P と接続先を替えて使うというのがここ最近のスタイルで。
(実は去年の今ごろ入手した白のMW600は海辺で撮影に没頭するあまり落として紛失してしまったという経緯もあって、黒を最近再購入したばかり…なので以下の感想は機器直接続とBluetooth経由の両方で聴き比べています。)
このヘッドフォンも大変お気に入りで、そのハウジングサイズからは想像できないほど厚みのある低音とメリハリの利いたボーカルを聴かせてくれるので、特に外出時に電車などの騒音が激しい環境での使用には最適だと感じています。これはMW600経由だとさらに顕著になって、低〜中音域の元気の良さは特筆モノであります。
ただしその分、特に女性ボーカルの歌い込み系楽曲での伸びやかさやシンバル/ハイハットなどの高音に物足りなさを感じるのも事実でして、その辺を補完してくれればとの期待を込めての今回のBAヘッドフォン購入なのです・・・ということで、以下はこのどんぐりとの比較を中心に。
タイ洪水被害のあおりでひと月ほど発売延期になったSONYのBAヘッドフォンシリーズですが、発表直後に一度銀座のショールームで試聴した際は買うならか“3”か“4”だなとだいたいのあたりは付けてありました…が、そのどちらにするかは迷いに迷って、12/10の発売が決まってもすぐには注文できず、地元量販店に試聴機が並ぶのを待ってた次第。
耳殻内が広めな割に外耳道が細くて曲がっている自分の耳の場合、装着感ではハウジングの大きいXBA-4SLの方が安定しているのですが、実際に音を聴いてみるとどうしても自分にはユニット3つの方がバランスよく全帯域が自然に聞こえる…ということで、今回はあえて3SLを購入しました。yonhongiなんだから迷わず“よん”だろとか言わないでw
まずハウジング全体のサイズ比較。“どんぐり”FX500をひとまわり大きく平べったくした黒豆風の3SL。対して重さはウッドハウジングの中に真鍮ブラケットが仕込まれているFX500よりもABS樹脂ハウジング+マグネシウム合金ブラケットの3SLの方が若干軽く感じるという、ちょっと見た目を裏切られた違和感がありますが、これはブラッククロームメッキ仕上げに目が騙されているというのもあるでしょうね。
そのハウジングに接続されるケーブルはどんぐりが細目の素麺に対して黒豆は平たいきしめんw どちらも根元の補強は結構しっかり考慮されているようですが、できればこの部分はこの価格帯(2万円前後)なら脱着プラグ式にしてほしかったと言ったら欲張りでしょうか。ケーブルの取り回しはY型のFX500に対して3SLはSony伝統のμ型。iPhone向けのIPシリーズはY型らしいですが、収納はY型の方がしやすいと思いますし、着膨れするこの時期にはネックバンドスタイルで使えるμ型も捨てがたいので、ここは甲乙つけがたい。。。
FX500ではもっぱら低反発素材のイヤピースを使っていて、それがなかなか遮音性高くて気に入っているのですが、3SLには通常タイプのハイブリッドシリコンタイプ(SS・S・M・L)と低反発ウレタンフォーム入りのノイズアイソレーションタイプ(S・M・L)が付属していてかなり親切ですね。自分の耳には左はノイズアイソレーションのSが、右にはハイブリッドのSSが丁度合うサイズなのですが、遮音性が左右で違うのも考えものなので両方ノイズアイソレーションを使うことにしました。
3SLの装着は至って容易です。4SLほどハウジングに厚みがなく平べったい形状ゆえ、指でつまんで押し込むという動作が自然にできるのがまず好印象。そしてハウジングとイヤピース部分についた絶妙な角度のおかげで、自分の細い耳道にもすんなり入ってくれます。
ノイズアイソレーションイヤピースはハイブリッドタイプに比べて若干圧迫感が増しますが遮音性はその名の通り抜群で、これなら無理してノイズキャンセリング機能付きを選ぶ必要はないかもと思わせるほどです。自分のように就寝時用ならなおさらこれで充分。
この他には先がL字の延長ケーブルとケーブルアジャスター、皮のキャリングケースが付属しています。
延長ケーブルはヘッドフォンハウジングと同じブラッククローム仕上げで一見なかなか高級感ありなのですが、SONYロゴのメス端子裏側にCHINA表記はつくづく萎えますなぁ。L字プラグはiPhoneのバンパーのような奥まったソケットにも差し込めるよう工夫してあって使い勝手良さげなだけに残念。
キャリングケースは内寸に余裕があるので、写真のようにnanoも一緒に持ち運ぶことが出来て便利そうです…が、ここも高級イヤホンカテゴリーの付属品ならば、中にハウジングの型抜きフォームでも仕込んでおいてくれればなお嬉しかったなと。
さてさて、随分と長い前置きでしたが実際の聴き心地はといいますと・・・ひとことで表現するならば「のびのびとした」すっきり系、でしょうか。
前述のとおりFX500が元気一杯サウンドなだけに、一見いや一聴だと「あれ?ちょっと迫力不足かな」と感じないわけではありませんが、ここ数日聴きこんでみたらどうしてどうして、同じ音量でも奥行感が段違いで、それぞれの機器が奏でる音やボーカルの立ち位置が3SLだとくっきりはっきりわかるんですね。平面の絵に遠近法が加わったとでも言いましょうか、かといってサラウンドほど作為的ではなく、あくまでステレオ音源に最適化された3D感。
これが帯域調整が比較的容易なBAユニットの組み合わせによる効果なのは間違いなさそうです。
特に平原綾香さんのような音域の広い声の持ち主の女性ボーカル曲なんかを聴くと、FX500ではパワフルさ故にかすれがちだったサビの歌い込み部分が3SLだとおそろしくクリアで伸びやかで、ダイナミック型ユニットとはこれほど性格の違うものなのかと正直驚いてしまいました。
かといて楽器中心の曲に不向かというとそんなことはなく、ベースからハイハットに至るまで特に不自然な盛り上がりやディップもなくフラットに音域が繋がって聞こえるので、長時間比較的音量をあげて聴いていても聴き疲れしないバランスの良さを感じます。
強いて弱点をあげるとすれば、それはやはり極々低音部の薄さからくる迫力の欠如でしょうか…といっても、それを感じるのはオーケストラやジャズといったジャンルのさらに一部のカテゴリーであって、おそらくはそういった曲をメインに聴く人の為に用意されたのがBAユニット4発モデルなのではないのかなと。
いずれにしろ自分の用途では3SLを選んで正解だったようで、迷った分ε-(´∀`*)ホッとしていたりします。
でもって人間いい音を聴くと欲張りになるというか、来年はヘッドフォンアンプにも手を出してみようかな、なんて思ってたり。物欲ゆく年くる年www
以上が本年最後のお買い物&レビューになると思われ。
相変わらず自分は今年も年末年始お仕事なので、イマイチそういう気分は希薄なのですが。。。
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