あぁ無情
昨日から断続的に続く雨降りお天気で、職場のある千葉市内では日蝕はまったくと言っていい程、見られませんでした。
ま、そもそもこの辺は皆既ではないですし、だからと言って小学校校庭にテント張って寝泊まりのツアーに35万円も払える程のお金もヒマもないので、ネットで中継見ただけでも充分満足でしたけどね。
写真期待されていた一部の方、ゴメンナサイ…そんなわけで日蝕写真は皆無です。
そもそも条件さえ揃えば誰でも目にすることができる事象ですし、被写体としては「誰がどう撮っても同じものにしかなり得ない」ので、興味が湧かなかったというのもありまして…硫黄島クルーズではなんとか見られたようですので、いずれきっとネット上に素晴らしい写真が溢れ返ることでしょうから、そちらで楽しんで下さいませ。
個人的に残念だったのは実はそちらではなく、昨日の葛飾納涼花火大会を撮りに行けなかったこと。
会場の江戸川(柴又)は自宅からだと約15km。メイン会場は川を越えた都内側ですが、手前の松戸側は開けた田園地帯なので、電チャリ・オフタイムで行けば混雑知らずで撮影できるはずだったんですがねぇ。
公休とって、重たい三脚も荷台に括り付けて、おニューのカメラも来たことだしワクテカしながら準備万端整えていたのですが、結局直前になっても小雨模様のままだったので泣く泣く今年は断念致しました。
どうやら花火大会自体は雨の降る中、決行されたようですが…。
K-7ボディは防塵防滴ですが、唯一手持ちのFAリミテッドはさにあらず。
ZD11-22mmは防塵防滴ですが、肝心のE-30ボディはそうじゃないですし。
結局、自分の手持ち機材の組み合わせでは唯一の弱点もといえる「雨」に、今回は完全に負けてしまった形なので、めげているのですよ。ま、あのコンディションじゃ綺麗な花火を画像に収めることはきっと出来なかっただろうと、自分で自分を慰めています。
今年は不況のあおりで、地元手賀沼の花火大会も早々に中止が発表されていますので、これで早くも今年の夏は(こと花火撮影に関しては)終わったなという気分でいっぱいですよ、とほほ。
さてさて、いつまで打ちひしがれていても仕方ないので、K-7ネタ第二弾をば。
前エントリーではハードウェア的外観部分を記事にしましたが、今度はもう少しソフトウェア的なUI部分をE-30と比較してみようと思います。
まずは右手グリップ側の情報ディスプレイ。
情報量としてはどちらも似たようなものだと思いますが、常に確認したい3大情報(シャッター速度/絞り値/ISO感度)が比較的大きな文字で判りやすいという観点からみれば、K-7の方が若干見やすいかと…E-30はなぜかISOボタンを押さないと感度表示されないのが、前から不満だったんですよねぇ。あと電池残量表示が大きいのも、なにげにK-7の優位点でしょうか。
バックライトはどちらもグリーンですが、写真の通りE-30は淡く、K-7は明るく派手目。
暗所の視認性ではどちらでも不便はありませんが、K-7はちと明る過ぎで、尚かつ設定で測光中常時点灯と完全消灯しか選択肢がないので、暗い会場内での舞台撮影等では少々人迷惑かもしれません…せめて3段階くらいの明るさ調整が欲しいところです。
その点ではE-30くらいの明るさで、任意にパネル上面のLIGHTボタンで点灯させるほうが気が効いているといえます。
次は同じく情報表示パネルとして使った場合の、背面液晶。
E-30(下写真左)はスーパーコンパネ。K-7はステータススクリーン(下写真中央)とコントロールパネル(下写真右)。
E-30の2.7インチQVGAと、K-7の3インチVGAを比べるのは酷という気がしないでもないですが、やっぱり綺麗な液晶は気持ちのよいものです。ジャギジャギ文字のE-30をWindows98レベルとすれば、K-7のそれはXPのアンチエイリアス表示くらいでしょうか(謎)。ただし折角の高精細も味気ないフォントのせいで、いまいち垢抜けない感じがするところがPENTAXらしいかと。
K-7は色味も選べるので、これからの季節、炎天下で多少でも見やすいように彩度の高い赤系を常用することにしました。
見やすさの反面、各種設定の確認とその変更操作に関しては、基本的に一画面で殆どのことが可能なE-30に軍配が上がります。K-7のそれは大画面を上手く活かし切れていないような…わざわざINFOボタンでコンパネ出さないと細かい設定が確認できませんし、そのコンパネも意味不明な機能アイコンにOFFとか出すくらいなら、文字表示の方がよほど判りやすい気がします。
最後はファインダー。
E-30(下写真左)は公称98%・1.02倍。対するK-7(下写真右)は公称100%・0.92倍。
フルサイズのファインダーに換算するとそれぞれ約0.50倍と0.60倍なので、E-30に拡大アイピース常用だと、縦横比は違えど体感上はほぼ同じくらいの大きさに見えます。
どちらも交換可能なスクリーンですが、太めの2重線でAFポイントが明示されているE-30に対し、細めの枠線があるだけのK-7は随分とスッキリして見えます。
どちらが好みかは意見が分かれるところでしょうが、じっくり厳密なフォーカシングをするには前者、とっさに構図優先でAFおまかせなら後者といったところでしょうか。
ただK-7のスクリーンの切れ味はなかなか特筆もので、明るいF1.8レンズとの組み合わせでは、ホントにピントの山が掴みやすくて感心しました。これならMF多用も苦にならないでしょう。
F値の暗いレンズだとザラつくという意見もあるようですが、このマット面のままAFポイント表記のある交換スクリーンが出れば、個人的には最高な気がします。
画面下の情報表示はどちらも似たようなものですが、K-7のほうが多少整理されているでしょうか…撮影中はあまりファインダー内表示気にしないのですが、4:3で縦が長いフォーサーズは、この点やっぱり不利かもしれませんね。
とまぁ、こまごまと比較をしてきたわけですが、それぞれがハードの印象とはなんとなく逆の雰囲気を醸し出していることに改めて気付いたというのが、ちょっと意外だったかも。簡単に書くと…
- E-30 : 羊のガワを被ったオオカミ少年
- K-7 : 狼の着ぐるみを着た赤頭巾ちゃん
といった感じかな(う〜ん、我ながら意味不明ですね)。
とにもかくにも、この倒錯した2台を使いこなすのは実は案外大変なんじゃないかという不安が心をよぎりはじめたyonhongiなのであります。
哀れな子羊に、神のご加護を!(笑)
『モーニング・グローリー』
DATA : PENTAX K-7 & smc PENTAX FA77mm F1.8 Limited
1/60 : F2.8 : ISO 100 : 77mm(FS.118mm) : PENTAX Digital Camera Utility 4.00
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コメント
昨日は失礼いたしました、確かに日食を撮ってもあまり・・・
曇っていたのでウチの夫は撮ったそうです。
私も写真は無理なので自分なりの日食レポートをしようと思ったのですが、
雲に邪魔されて撃沈しました(苦笑)
yonhongiさんなら花火の方が美しいアートになりそうですね、
でも雨とこの不況の中止にはどうにもならないですね。
今週の土曜、ウチの近くでありますよ、
インター近くなのでいかがですか?1000円だし。
でもやっぱりお仕事ありますよね、無理かな。
投稿: 真野○江 | 2009年7月22日 (水) 20時38分
>インター近くなのでいかがですか?1000円だし。
お誘いありがとうございます → ○江さん
全国的に今週末は花火大会ラッシュですね。隅田川も今週のはず。
2年程前に土肥でダイビングがてら見た花火が最後なんで、是非本格的に撮りたいんですが、なかなかタイミングが…自分は今週末、横浜で夜景撮影会なんですよ。
あぁ、夏休みのある小学校時代に帰りたい…
投稿: yonhongi | 2009年7月23日 (木) 16時29分
>K-7ボディは防塵防滴ですが、唯一手持ちのFAリミテッドはさにあらず。
>ZD11-22mmは防塵防滴ですが、肝心のE-30ボディはそうじゃないですし。
ありがちな罠ですね。w
E-30 vs K-7 なかなか悩ましいですね。
現在のレンズラインナップも含めて考えると・・。
E-30は、お仕事系?
K-7は趣味・お散歩系でしょうか?
投稿: 工場長 | 2009年7月23日 (木) 23時25分
あ~あ、yonhongiさんの花火写真、是非見たかったなぁ~
でも、あのお天気じゃ仕方なかったですね。
E-30とK-7の比較は当初のイメージとは逆の印象に変わったわけですね。
いずれも痒いところに手が届かない部分があり、少々勿体無い感じ…かな。
投稿: とも | 2009年7月23日 (木) 23時34分
>ありがちな罠ですね。w
ハイ。→ 工場長さん
なのでE-3nなり次期E-xなりがE-30サイズで防塵防滴メタルボディで出てきたら、またもや悩むことになりそうです。
ただここ数日K-7を握っていて、それからE-30を握ると大きく感じてしまうのだから、人間の慣れって怖いですね。
>あ~あ、yonhongiさんの花火写真、是非見たかったなぁ~
自分もヒジョ〜に残念です。→ ともさん
隅田川の花火はテレビでちょこっと見ましたが、心無しか今年は地味でしたね。
>E-30とK-7の比較は当初のイメージとは逆の印象に変わったわけですね。
そもそもE-30が当初から萌え成分少なめの機体でしたから、その部分をK-7に補ってもらっていると思って、納得しています。
投稿: yonhongi | 2009年7月27日 (月) 11時39分