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2009年6月19日 (金)

無機質な箱

ほぼ一週間ぶりに梅雨の晴れ間だということで、久々の都内。
午前中はどんより鈍色の空でただ蒸し暑いだけだったのが、午後には日差しが出てきて、直射熱+輻射熱のダブルパンチになりました。

Photo
『無機生命体』

DATA : OLYMPUS E-30 & Leica D Vario-Elmarit 14-50mm F2.8-3.5 MEGA O.I.S ASPH.
1/80sec. : F10 : ISO 200 : 19mm(FS.38mm) : ART-Filter“Rough-monochrome”: ReSize ONLY


しばし神田川周辺の撮影散歩をした後、暑さをしのぐ場所を求めて、まずはオリンパスプラザ東京へ。
なんだかんだ言ってても、やっぱり気になるものは気になる(苦笑)ということで、話題の新製品 OLYMPUS PEN E-P1 の先行展示実機を拝みに来たというのが目的の半分(批判するにしても見直すにしても、実機を触ってみないことには始まりませんからね)、E-30で発売当初から言われていた「ファインダーかすみ問題」の修理依頼が残り半分と、まぁ都内に出たついでに済ましてしまおうという魂胆なのであります。

1Fのショールーム内は、昼休み前後だからとはいえ(何回かココには来てますが)未だかつて無い程の混雑ぶり…自分と同じくらいの年齢から初老の男性まで10人程が列んでいる始末…どうやらこれがE-P1目当ての列のようです(苦笑)
暑い中結構歩いた後なので、まずはゆっくり涼しいところで座っていたいという軟弱な思考のもと、行列を尻目に2Fのサービスセンターへ。


いままでずっと放置していたことからも分かる通り、自分のE-30自体は殆ど無問題の機体だったのですが、世間的には縦位置と横位置で対象物の見え方に歪みが出てしまったり、視界中心部と周辺部で見え方に差が出たり、はたまた視度調節してもクッキリ見えるポイントがなかったりと、かなり不便を強いられている人も居る様子で、5月の連休前後にその対策が出来るようになったとネット界隈では言われていました。
如何に不便無く使っているとはいえ、そうなると気になるのが人情というもの。強いて言えば自分の個体でも、ファインダー内下の情報表示が多少霞んでいるかなという気がしなくもなくなり(苦笑)、ようやく重い腰を上げたというわけです。
直接八王子の修理センターへ郵送修理依頼しても良かったのですが、前述のような状況から、まずはファインダーの簡易チェックをしてもらって、許容範囲なのかどうか確認してから修理に出すか決めましょうということで、わざわざココまで足を運んだのでした。

待つこと数分。果たして簡易チェックの結果は「改善の余地あり」とのこと。
晴れて自分の機体も修理品の仲間入りです(苦笑)。郵送返却の手続きをしてボディのみ預けて、サービスセンターを後にしました。
それにしても自分の眼の精度を疑わざるを得ないのもさることながら、あの程度のモノでもNGが出るということは、本来あるべき姿になっていない個体が多数そのまま流通しているわけで、光学機器メーカーとしての検品体制に疑問を持たざるを得ませんねぇ…まったく最近イイトコ無しだなOLYMPUS。


さて30分たった1Fの様子はと言うと、昼休み時間が過ぎたせいか行列はなくなり、4台あるE-P1の展示機にそれぞれ人がついている程度になっていました。
自分の前で弄っていた初老の男性が、説明員さんにアアでもないコウでもないと説教くさいことを宣っていたのが少々ひきましたが…。

Ep1_white_2 以下、ケータイ写真なのでディテールが伝わらないかもしれませんがアシカラズ。

初めて触ったE-P1は、白いボディにパンケーキ17mmF2.8レンズ付き。持ち上げたときの第一印象は「結構ずっしりしてるな」でしょうか。 
E-4xxシリーズ比30%オフの体積に、ほぼ同じ重量ですから当然といえば当然ですが、E-P1のそれは殆どボディの重さ(実際外したレンズは軽すぎるくらい)なので、余計ずっしり感じるのでしょう。その点は精密機器の凝縮された感じがして好印象です。
ただしソレが金属筐体からくる固まり感に繋がっているかというとそんなことは無くて、握った指先の感触は金属の冷たさを感じるものの、絶対的な金属質の強固さを感じないというか…モノコックボディではないことがハッキリ分かってしまって、すぐに興ざめしてしまいました。
パネル面の塗装に厚さもあって(シルバーもヘアライン加工の上にクリア塗装してありました)確かに上質感を演出はしてありますが、カメラ好き男子には訴えかけるものが少ないのではないかと…まぁ仮想客はお前等じゃないよと言われてしまえばそれまでですが。
操作性はそれほど特殊なことも無く、背面の2つのダイヤルに合わせた若干の変更はあるものの、E-30を使っていればどこに何があるのか大方の見当がつきました。
ただしAFエリアの切り替えだけは、またもやメニュー階層の奥の方に追いやられてしまって(INFOボタン押してAFエリア表示にしてから十字キー移動)、E-3→E-30で改善されたのがまたもや後退してしまった印象があります。
AF速度そのものは遅くもなく早くもなく。コンパクトデジカメと思えば早い部類でしょうが、Panasonic DMC-G1/GH1 の爆速コントラストAFを知ってしまった今となっては「普通」以外の感想はありませんでしたね。

Ep1_fl14_back アクセサリー類も一通り展示してあったので、説明員さんの許可を得てからオプションのストロボを装着。
するとあり得ないくらい不格好なシロモノになりました(苦笑)…こ、これは予想の更に斜め下のデザインですねぇ。
本体にIS(手ブレ補正機構)を内蔵してコンパクトに収めることとバーターで、内蔵ストロボは排除されてしまったという説明ではありますが、ならばもうちょっと専用ストロボの出来を工夫できなかったものか…前後に飛び出してしまって、装着しても単品でも収納性は悪いし。せめてバウンス機構でも付いていれば納得もしようがソレも無しでは、全くもってイイトコ無しじゃありませんか。
懸念していた埋め込みモードダイヤルも操作にはすこぶる不便で、なおかつプラスチックの質感そのもので安っぽいし、電源ボタンは予想の通り(緑色でしたが)周囲が光るという品のないギミックで、メッキ部分にレーザー刻印された「OLYMPUS PEN Since 1959」と共に、デザイナーのセンスを疑わざるを得ませんね。

Olympus_penf_2 アクリルケース内に元祖PEN-Fも展示してありましたが、こうして実物同士を見比べると、やはりE-P1の浅はかさばかりが目立ってしまうような気がしました。

OLYMPUSの新製品発表時には必ずと言ってよいほど毎回登場するこの方の記事を見ても、今回ばかりは歯切れが悪いというか、「PEN50周年記念モデルですから、本命はまた別」とでも言いたげな雰囲気がプンプンします。
まぁそれもこれも、無機質なものに異常な執着をみせるカメラオタク特有の勘繰りなのかもしれませんが。


そんなこんなで10分程E-P1弄って、オリンパスプラザを後にしました。
そうそう、たち去り際に無駄と分かっていつつも側の説明員さんに
「E-P1専用の水中ハウジングを出す予定はありませんか?」と聞いてみたところ、
「今のところ、そのような予定はございません」とケンモホロロのお返事を頂いたことを追記しておかねばなりません。
最早ユーザーイジメなんじゃないかと思うほど、頑に採用され続けているショボイ23万ドット液晶でも、3インチなら水中デジカメとしては我慢できますし、内蔵ストロボ無しもハンデにはなりません(そもそも水中カメラは外付ストロボ必須)し、なによりE-P1の小型軽量でフラットな形状はハウジング作りやすいので、市販されれば写真派ダイバーは飛びつくんじゃないかと思うんですけど…まぁダイビング人口なんてタカがしれてますから、そんなことよりまずは女子に使って欲しいのでしょう。
なんだか寂しい気分を抱えて、また蒸し暑い街に出て行くyonhongiなのであります。


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コメント

パンケーキならと思ったワタクシでさえ
あのフラッシュは、いりません(笑)。

TNGのトリコーダか医療機器みたいだし(爆)。

投稿: MOTO | 2009年6月20日 (土) 21時08分

MOTOさん、いらっしゃいませ。
お勧めのままにE-30ドック入りさせて参りました (*´д`*)

>TNGのトリコーダか医療機器みたいだし(爆)。
単体で持った感じは発光部があることも共通して、TNGの palm beacon(所謂ハンドライト)といった風情でした(笑)
アレを作るくらいなら、FL-36Rの白バージョン作った方が良かったんじゃ…。
まぁ自分は否定的立場なのでこんな感想ですが、世間に迎合するってことも時には必要だよねって言われてるみたいでやっぱり釈然としないながらも、サブのレンズ交換可能コンデジとしてみれば、そこそこ真っ当な出来にはなっていましたよ。

投稿: yonhongi | 2009年6月20日 (土) 21時40分

>お勧めのままにE-30ドック入りさせて参りました (*´д`*)
ああ、その方が良いと思います。
KTSの雲台撮ってる時、マニュアルで少しピンをいじりましたが、前より、山が掴みやすいです。
E510のファインダーで泣いた自分にとって、やはり、E-30は「ザクとは違う」という感じですかね。


>TNGの palm beacon(所謂ハンドライト)
腕の上のつけてたアレですかね。VOYでも使っていたな
(とだんだんディープになるのでこの辺で)

投稿: MOTO | 2009年6月20日 (土) 23時33分

「無機生命体」とは絶妙なタイトルですね!
モノトーンが被写体の特徴をより引き出しています。いつもながらお見事でございます。
E-30は不具合がオリンパスで認識され改善されるようでよかったです。すぐに戻ってくるのでしょうか?
新製品のE-P1は、なかなかの注目度のようですね。PENのデザインを踏襲したということで、比較的年配の方の興味をひいているのでしょうか。
心配は杞憂であって欲しいというyonhongiさんの願いも空しく…な製品だったようで残念です。自分もあっと驚くような仕掛けを期待していたんですけどね。

投稿: とも | 2009年6月22日 (月) 00時09分

>モノトーンが被写体の特徴をより引き出しています。
お褒めのお言葉、ありがとうございます。→ ともさん
>すぐに戻ってくるのでしょうか?
6/30までには…とか受付の人が言っていましたが、なんだかんだ言っても一週間弱で戻ってくるでしょう。
>自分もあっと驚くような仕掛けを期待していたんですけどね。
そんなことが出来るオリンパスならば、ユーザーは苦労しないんですけどね(苦笑)

投稿: yonhongi | 2009年6月22日 (月) 16時18分

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