Lock on!
ここ数日アクセスが普段の5割増しで、どんなワードで皆さんに来ていただいているのかなと解析を覗いてみると、大半が「E-P1」と「K-7」のようでして…E-P1に関しては小川町で触ってきた時に、ひとくさり感想(というか文句)を書いたのでまだ良いのですが、K-7に関してはただ引き合いに出しだけでなんら具体的なことに言及していないのは、折角検索して来ていただいた人に対してあまりにも不親切…ということで、発売から遅れる事2日の今日やっと、K-7を近所の量販店にて弄り倒してきましたので、主にE-30と比較しての感想などを今更ですが書いておきたいと思います。
[実物外観をみての第一印象]
確かに小さい、というか主に幅が狭まっているのが印象的なボディです。
その分マウントのスカート部分を含めた全体の厚みは結構あるので、ペンタ部のおでこの出っ張り(内蔵ストロボのヒンジを後方に持っていったお陰でかなり減少した)も含めて、全体的に良い意味での固まり感を演出できているのは、商品写真を見て想像していた通りでした(写真はデジカメWatchより拝借)。
それだけに組み合わせるレンズによってはバランスが悪く感じるかもしれません。大砲風の大口径望遠レンズよりは、PENTAXの良心とも言うべきLimited系単焦点レンズが良く似合いそうなので、個人的にその辺は問題なさそうですが。
[実際に握ってみての第一印象]
小振りなグリップは比較的小さめな自分の手でもホントにギリギリの大きさで、たまたまジャストサイズだったE-30に比べると若干小さく、少々窮屈感があるのは否めません。前述のように全体の幅も詰めてあるせいか、レンズに左手を添えるとさらに窮屈な印象は強くなりますが、丁度右手中指にかかる部分の抉れが絶妙な位置・大きさで、指の配置を工夫して慣れればシックリくるようになると思われます。
E-30と違うなと感じたのは強く握りしめた時の感触で、これにはボディ前面に使用されているマグネシウム合金製の外装が大きく貢献していることを実感できました。たわみが少なく硬質で、特に右手薬指と手のひらで構成されたエリアのシッカリ感は特筆ものです。この部分に大きなメディア室があって、そのフタが微妙に歪んで残念に思っているエンプラ外装のE-30とは好対照です。
ただ全体的な金属感の演出は控えめで、そう言った意味ではメタルフェチには少々物足りなさもありますが、この剛性感ひとつとってみても、形こそ違えども往年のLXやSuperAのアイデンティティーはきちんと受け継がれているんだなという、クラシックファンをも唸らせる何かをK-7は確かに持っていますね。E-P1が手っ取り早く外見だけPen-Fを想起させるものにして、フィロソフィー語っているのとは対照的です。
[シャッターを切ってみての第一印象]
シャッター音は極々控えめ。E-30が比較的派手に残響音付きで「パシャ」と軽い音をさせるのに対し、一回り大きいミラーの開閉を伴うはずのK-7のそれは「コトッ」という風で、音というよりボディに添えた左手に伝わる振動でシャッターが切れたのを実感します。ここにも金属外装とステンレス複合素材使用のメカユニットによる剛性の高さが現れているのでしょう。
どちらが好みかは人によるでしょうが、連写時にも静かなシャッターは、舞台や式場での撮影に重宝するのは間違いないですね。
キットレンズのAFはかなり高速で、ククッという小気味良い音と共にかなり暗い所でも迷い無く合います。AF性能に関してはE-30と同等だと思われますが、レンズ内モーターではないAFレンズもあるPENTAXの場合、この印象はレンズによって大幅に変わるものと思われます。
[ファインダーを覗いての第一印象]
100%視野率を誇るファインダー像はなかなか見やすく、コンタクト常用の自分にはケラレも無くちょうど良い感じ。E-30の像をそのまま横に広げて3:2のアスペクトにした雰囲気です(写真はdpreviewから拝借)。
暗めのキットレンズだとそれほどクリアだと言えませんが、F1.4の明るい55mmを付けると見え方は一変し、ピントの山の掴みやすさは中々のものでした。少々マット面がザラついている様な気もしましたが、MFし易ければ問題ありませんし。
ただしAF枠とスポット測光枠が大雑把に刻まれただけの標準マットは、個人的にはちょっと使いにくいかも…E-30のようにAFポジションがピンポイントで表記されている方が精神衛生上良いような…もちろん赤いインジケーターがスーパーインポーズされるので、どこのAFセンサーが反応したかは判るのですがね。
[各種操作してみての第一印象]
各所に配置されたボタン類は、コンパクトボディかつ大型背面液晶によるスペース不足からか、E-30に比べると若干少なめ。コンパクトデジカメによくあるように、十字キーに各種機能も割り振られているので、何かを操作する場合ワンアクション多くなってしまうのが残念な所。特にAFポジション選択は、E-30のダイレクト選択(これとてやっと改良されたのですが…)に分があると思われます(写真はdpreviewから拝借)。
防滴防塵化に伴うシーリングの影響か、ボタン・レバー類の操作感は全体的に少し重めですが、これはまぁそれなりにしっかりしているということで、慣れれば逆に好感度が増すのかもしれません。
右手人差し指のメインダイヤルの傾斜加減は絶妙ですが、右手親指のサブザイヤルは少々出っ張り過ぎかなぁと感じました。
モードダイヤルは以前にも書いた通り簡潔明瞭で好印象です。中心にロックボタンが付いたのは賛否両論のようですが、PENTAX独自のハイパー操作系が秀逸なので個人的には不便は無いと思っています。
さらに気に入ったのがAEロックとAFロックが別ボタンになっている点。AEL/AFLボタンを設定で機能を割り振る機種(含むE-30)が多い中、撮影に直結するボタンを削減対象にしなかった設計思想には感心しました。
3インチVGA(92万ドット)の背面液晶はやっぱり見やすいですねぇ…ここは大いにOLYMPUSには反省していただかねばなりませんね。可動機構こそありませんが、ライブビュー機能はあるとはいえPENTAXはそれをメインストリームと捉えていないでしょうから、高精細液晶の搭載だけでK-7は充分かと思いました。
ただし折角の高精細も、メニュー画面の文字フォントがあまり整っていないせいか少々野暮ったく見えてしまうのはご愛嬌。加えてOLYMPUSのスーパーコンパネに当たるPENTAXのステータススクリーンは、使い勝手ではOLYMPUSの方が一枚上手でしょうか。
以上つらつらと感想を書いてみたわけですが、全体としてK-7のハードウェアの魅力はE-30のそれを上回っていると素直に感じました。されど自分的メイン機種になりうるかと言えばまたそれはちょっと違うかなぁという気がしなくもありません。
世間的にはE-30と同等の中級機という位置づけですが、自分としては寧ろそのコンパクトさを活かした気軽なサブ機としての立ち位置のほうがシックリくるというか、その点ではほぼ同時期に登場のE-P1と比較検討するというのは強ち間違いではないかと…薄々そんな気はしていましたが、はっきりスッキリしたのが本日の最大の収穫でしょう。
結論として、
こりゃ買いでしょ(笑)
E-30と仕様も性能も被るかと思って躊躇していましたが、今日でその迷いも消えて、実用道具としてではなく所有欲を満たす目的のみの為に購入しても良いんじゃないかと思い始めて(自分を納得させて)います。
E-P1程ではないですがそこそこ人気の商品らしく、品薄状態の解消までは暫くかかりそうですが、生産が一段落したらボディ単体と(OLYMPUSには無い)小振りな単焦点レンズとを合わせて購入し、晴れてPENTAXファン復活宣言しようと決意した休日の午後なのであります。
タグ : K-7
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