古きものと新しきもの
『廃炉 HDR』
DATA : Panasonic DMC-L1 & Leica D Vario-Elmarit 14-50mm F2.8-3.5 MEGA O.I.S ASPH.
1/40 〜 1/100sec. : F3.5 : ISO 200 : 44mm(FS.88mm) : HDR composite : DynamicPhoto
メイン機材のE-30が手元に無いと、なぜか沸々と撮影意欲が出てくるから不思議なものであります。
天候も安定しないから、気軽に撮影散歩に出歩くわけもいかないという抑圧された気分が、逆に自分の感性を刺激するのでしょうか…ということで、急遽思い立って、前々から撮りに行きたいと思っていた『JFE第5高炉』へ、L1抱えて行ってきました。
現地はJR蘇我駅から真っ直ぐに海に向かう道のドンツキ。ジェフユナイテッド千葉の新ホームスタジアムを中心に再開発が進む地域の先に、その高炉は異彩を放ちつつ、未だ存在してしました…解体が始まってからだいぶ経つので、内心すっかり無くなっていたらどうしようというのは杞憂で済みました。
相変わらず蒸し暑いだけのスッキリしない空も、天気予報では夕方には日差しが出るというので、「夕陽に照らされて赤く染まる巨大な鉄の塊」風に撮れればいいなと思って出かけたのですが、日没まで粘っても結局、夕焼けには恵まれず。
急に思い立って出かけたので三脚も無く、E-30に比べて解像度的・階調的に不利なL1だったせいもありますが、湿度が高い空気層に阻まれてどうも締まりのない画しか出てきませんでしたので、途中で方針変更…滅多に使わないブラケットの連写で露出違いの画像を撮っておいて、PC上でハイダイナミックレンジ合成してみました。
(ちなみにHDR合成のWikipediaで作例写真に使われているのが、柏駅西口なのは何故w?)
素材になった画像(上写真)で判る通り、錆びた炉の本体に露出を合わせると空が飛んでしまうし、空のディテールを残すと炉が暗くつぶれてしまうのはデジカメでは致し方ないところ…改めて人間の視覚回路の優秀さを知ることになるワケですが、最近流行のHDR合成ソフトを使うと、簡単にラチチュードの壁を越える事ができ、また一歩デジタルがアナログに近づいたと言えましょう。
最新のK-7では、カメラ内部でHDR合成が出来てしまう模様…ヤバい、欲しいかも(爆)
赤錆びた感じを強調してはありますが、階調は肉眼で見たイメージにかなり近い画像に出来たので、わざわざ蘇我くんだりまで出向いた苦労はとりあえず報われたかと…(苦笑)
で、汗だくで帰ってきたら、なんとE-30が修理から戻ってきていました…な〜んだ、あとほんの少し出かけるの遅くしていれば、こんなに苦労はしなかったのか(爆)
19日に修理預けだったので正味中5日。一週間はかかると思っていたので、案外早かったですね。
修理伝票を見てみると、「ファインダー ゆがみ 修理致しました」と記載されていますので、やはり何らかの対策(それが部品交換なのか修正なのかは不明ですが…)は、された模様。
元々それほど酷い状態では無かった自分のE-30ですので、戻ってきた機体のファインダーを覗いてもアッと驚くほど見え方が違うという感じはしませんが、確かに言われてみれば画面下の情報表示は多少見やすくなったかも…というのが、正直な感想ですかね。
カメラとPCを接続しての OLYMPUS Master 経由でしかバージョンアップできない面倒臭さから、ついついVer1.0のままだったファームウェアも、修理後は当然のごとくVer1.1に書き換えられていましたが、それに伴って各種設定が初期状態に戻ってしまっていたので、それを元に戻すのに案外手間取ってしまいました。詳しい検証は又おいおいということで。
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コメント
E-30、おかえりなさい。
まあ、やらないよりやった方がみたいな所はありますが
これが、いちおう、最高状態と思えば
どうなんだろうと思うよりは精神状態良いと思います。
自分も、これ、規定内?規定外?とちょっとハテナな気持で半年いましたから。
ハワイでは、こいつの能力で、過去コンデジだったハワイ写真から逸脱したい!と願っています。
あ、StarTrek見れるかな(笑)。(たぶん、トレッキー英語がわからんかと思う)
投稿: MOTO | 2009年6月26日 (金) 20時45分
>これが、いちおう、最高状態と思えば
>どうなんだろうと思うよりは精神状態良いと思います。
そうですね。→ MOTOさん
それとこの半年で、なんだかんだ言ってもE-30は自分の身体に馴染んだんだなぁということを痛感しました。
L1は今でも充分戦力になりますし予想外の画像を出してくれますが、やっぱりE-30の方が数段使いやすいですし許容範囲も広いのですよ…あまりにも普通なので普段は意識しませんでしたが、数日間のブランクがそれを気付かせてくれました。
投稿: yonhongi | 2009年6月27日 (土) 12時28分
E-30は早く修理があがってよかったですね(^^)
多少でも改善の余地があるのであれば、最高の状態にしておきたいのが人情ですからね。それもメーカーのお墨付きがあれば何よりです。
さて、廃炉の写真ですが錆びた鉄の質感が生々しく伝わってきました。PCでの合成との種明かしでしたが、元の素材がちゃんとしていなければ、ここまでの表現は出来ないのではないでしょうか。
廃炉の迫力とか哀愁など、捕らえ方によって様々な雰囲気が伝わってきてヽ(^o^)丿です。
投稿: とも | 2009年6月27日 (土) 22時05分
>さて、廃炉の写真ですが錆びた鉄の質感が生々しく伝わってきました。
ありがとうございます。→ ともさん
そう言っていただけると、手間隙かけた(かかった?)甲斐があります。
場所柄どうしてもアングルが決まってしまうので、あとはレンズの焦点距離と環境光の差しか出ませんから、巨大建造物写真は結構難しいんですよねぇ。
空中浮遊でも出来たら(笑)、鳥瞰図的な視点の写真も撮ってみたいと思う構造物でした。
投稿: yonhongi | 2009年6月28日 (日) 13時33分
とても素敵な写真です。
私もこんな写真とって見たいなあ。
ま、腕の違いか。。。涙
投稿: Harry | 2009年7月 2日 (木) 08時55分
>とても素敵な写真です。
>私もこんな写真とって見たいなあ。
ありがとうございます。→ Harry師匠
こういう写真は難しいように見えて、その実、ある程度の機材と根性と暇さえあればある程度何とかなってしまうものですよ。
問題は被写体の限られたアングルを、どう他人と違う風に見せられるかなんだと思います…が、今回自分は一番手っ取り早いテクノロジーに頼ってしまいました
投稿: yonhongi | 2009年7月 3日 (金) 20時06分