強い風はいつも…
グレーでダークな話題にはもってこいの、ネット人口が激減しているゴールデンウィーク前半戦。
怪しい話はさらっと書いて、さらっと流してしまいましょう(笑)
以下、説明が抽象的かつ写真もあまり細部を載っけてないのは、あまり詳細に書くと不味いかなぁという腰の引け具合だと解釈して下さい(・・;)
前回お伝えしたように、オフタイムのチェーンリングを純正補修パーツで取り寄せたNGG028A(41T)とCapreoクランク付属の45Tを無理矢理合体させましたので、それを実車に取付けて試走してみました…のご報告です。
合体チェーンリング自体の交換は、もはや分解も手慣れたものなので難なく終了。
いざチェーンを掛けてクランクをそーっと回してみると…確かな手応えとともに、キチンとアシストモーターも回ってくれました! ということで、まず第一段階はクリア。
ただ、これですんなりそのまま組み上げてOKならば苦労は無いんですが、流石にそれはありませんでした。
41T→45Tと大径化したということは、それだけアシストモーターの駆動軸との距離も縮まってしまったということ…もともと41Tでスムースに回るようなクリアランスだったところが詰まってしまったのですから、やはり回転を上げるとギクシャクしてしまうんです。そのうえ、純正よりも5mmほど外側になったチェーンリングのせいで、クランク全力回転時にはどうしてもチェーンが外れやすくなってしまいました。
これを解決するにはチェーンの通る道筋を変えて、チェーンリングとアシストモーターギアの距離をとってあげるしか方法が無いんですが…はてさて、どうしたものか…思案すること小一時間。
初心に立ち戻ってモーターユニットをハダカの状態にしてみたところ、あることに気が付きました。
アイドルプーリーのステー(兼ギアガード)を固定しているボルト、やけに立派じゃね?!
当のアイドルプーリーの軸が5mmボルトなのに、ステーは6mmボルトで、なおかつモーターユニットのハウジングを貫通しています(上写真左)。
まるで本来はココに直にアイドルプーリーを付ける設計だったんじゃないかと疑ってしまうような所に貫通穴があいています…ということで、アイドルプーリーをコチラに移植して、チェーンリング→アイドルプーリー→アシストギアの順にチェーンが通るようにすれば、問題は解決しそうです。
幸いなことにオフタイム購入直後に交換して使っていたKCNCのアイドルプーリーは、ベアリング部の径が8mmと大きいので、6mmのボルトにスペーサー入れてやればそのままシャフトとして使えそうです。
ということで、思い立ったが吉日即実行。
改造前後のチェーンのライン取りの違いは、右の写真を見ていただければ判ってもらえると思います。
以前のモーターユニットからはみ出したアイドルプーリーと比べて、すっかり収まり良くまとまっているので、やっぱり元々の設計はこのライン取りだったんじゃないでしょうかねぇ。それがなにがしかの理由で変更を余儀なくされたと…そんな気がしてなりません。
チェーンがアシストモーターギア前で通過する距離が増えたことで、45Tチェーンリングとの5mmの段差も上手く吸収され回転もスムーズになりましたし、チェーンがアシストモーターギアに掛かる歯数も増えたので、チェーン自体外れにくくなりました。
ラインが長くなったのでその分チェーンのコマ数を足さなければなりません(手持ちの純正UGで代用したので、シルバーのX8に混じって一部黒いのが格好わるい...)でしたが、手でクランクを回している限り悪いところは見当たりませんので、こりゃ案外アッサリ成功したかも、と浮かれ気分でその日の作業は終了しました。
次の休日。さっそく改造後の実力を確かめようと、いつもの手賀沼縁に向かいました。
走り出しは順調。ちゃんとアシストもかかっていますしクランクの踏みごたえも増えています。変速も問題ありませんので、これなら今まで軽過ぎて使わなかった2〜4速もケースバイケースで使用する機会があるかもしれません。
サイクリングロードの直線平坦路を使って最高速を測ってみると39.3km/h。
いままでかなり頑張っても35km/hくらいだったので、計算通り1割程最高速が上がっています。巡航速度も20〜24km/hだったものがコンスタントに25〜28km/hを出せる感じで、いままで実用最低限だったのが一皮むけた感じで好感触です。
いい気になってそのまま手賀沼を横断、手賀川の先端の舗装がなくなるところまでヒョイヒョイと行ってしまいました。距離にして自宅から17kmほどです。
な〜んだ、ばっちぐーじゃん!! 俺って天才と思ったのは言うまでもありません(笑)。
ひと休みした後、バッテリー残量のこともあるのでそろそろ引き返そうかとクランクに足を掛けたとたん、チェーンが外れました。
ありゃりゃ、やっぱそう上手くは行かないかと一旦止まってチェーンを掛け直し、手でクランクを回して問題ないことを確認してから再度漕ぎだそうとした瞬間、
ガキっ!! といういやな音とともに、またチェーンが外れてしまいました。
なんとアイドルプーリーのシャフトが折れ曲がってしまったのです。号(┳◇┳)泣
その場で一旦チェーンを外し、携帯工具でアイドルプーリーを抜いてみると、見事にくの字になっていまっています(上写真左)。
し、しかも、そのシャフトが通っているモーターユニットの貫通穴にまでクラックが…(上写真右)
ともかくそのままでは帰宅もままなりません。
泣く泣くその場でチェーンを切り、長さを元に戻した上で純正チェーンリング側に掛け直して応急処置をして、とりあえず走るようにしました。
このときばかりはチェーン切りの付いた携帯工具持ってて良かったと思いましたね。
折しも天候は悪化しつつあります。
家を出たときは多少風が強いものの日差しも暖かで、風を切って走るのが気持ち良かったのですが、帰りはその風が強風レベルまで増加した上に、あたりに遮るものが無い川っぺり沼っぺりで向かい風もいいところ。
シャフトも気持ちも折れているところに持ってきて、ギアが純正状態に戻ってしまったので、漕げども漕げども進みやしません
往路45分程で走破した道のりを1時間半近くかかってようやく帰宅することができました。向かい風にバッテリー消費も瞬く間で、完全に電池が切れたのは自宅手前100m地点と正にギリギリのところでしたよ。
唯一の救いは新調したばかりのサングラスを掛けていたお陰で、強風もなんとかしのげたことくらいでしょうかね。
気分が萎えてしまったので、アイドルプーリーシャフト折れの原因究明と対策・改善はまた後日。
これしきの失敗で、諦めたりせ〜へんで〜。
ということで、人の不幸は蜜の味、失敗譚はブログの華、以上改造失敗報告であります(苦笑)
タグ : Panasonic オフタイム
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コメント
>強い風はいつも…
渦巻きと・水たまりと・悲しみを残していったのですね。。
暗黒面の作業につき覆面ハンドルとさせていただきます。w
投稿: ●●長 | 2009年4月30日 (木) 09時27分
>渦巻きと・水たまりと・悲しみを残していったのですね。。
さすが●●長さん、ネタ元がわかってらっしゃる。。。
投稿: yonhongi | 2009年4月30日 (木) 12時05分
あれっ? 昨晩書き込んだはずなのになぁ~い!
さては、また送信ボタンを押し忘れたか(-"-)
いつも感心させられるのですよ、yonhongiさんの考察力には!
今回もチェーンの取り回しについて、流石だなと唸ってしまいました。
最高速が40km/hに達するとは、効果は絶大でしたね。しかし、シャフトが曲がってしまうとは…
> これしきの失敗で、諦めたりせ〜へんで〜
これぞyonhongi魂! 心より応援しております。
おおよそ、こんな内容を書かせていただきました。
顛末が気になってしかたがありません。何とか克服して、40km/hで爆走するシーンを想像してお待ちしております。
投稿: とも | 2009年4月30日 (木) 23時20分
>さては、また送信ボタンを押し忘れたか(-"-)
自分も、よくやります。
>何とか克服して、40km/hで爆走するシーンを想像してお待ちしております。
快速の魅力(魔力)を知ってしまった以上、もう元には戻れませんからねぇ。
自分としてもなんとかモノにしないと…と、少々焦りましたが、まぁ何とかなりそうです。
あとはまた実証のための試走をするだけなんで、アップまで今しばらくお待ちくださいませ。→ ともさん
投稿: yonhongi | 2009年5月 1日 (金) 11時17分
こんばんは。
RES有難うございました。
やはり"速さは力"ですよね!
> 少々焦りましたが、まぁ何とかなりそうです。
この言葉を聞けてホッとしました。
これで安心して次のエントリーを待つことができそうです(^^)
投稿: とも | 2009年5月 2日 (土) 00時51分